’24年5月2日(木) 千葉県南部を中心に大繁殖 しているシカ科の特定外来生物 「キョン」が近年、県境を越え、 茨城県内でも見つかっている。 まだ確認は4例だが生後約1年で 出産するほど繁殖力が強いため、 茨城県は農作物などへ被害が 出る前に手を打とうと、 目撃情報を求めるチラシを作成した ほか、有力な情報に報奨金を出す 制度を創設するなど、対策強化に 乗り出した。(水戸支局 嶋村英里) 同県でキョンが初めて確認されたのは 2017年。県境近くに架かる 神栖(かみす)市の常陸川大橋上で、 車にひかれて死んでいた。 その後はしばらく目撃情報はなかったが、 22年12月に石岡市の山中に 設置したカメラに映り、23年9月に筑西市、 同12月には下妻市と立て続けに 見つかった。いずれもオスだった。 県は今年4月、キョンの捕獲許可の 権限をイノシシなど他の鳥獣と同様に 市町村に一本化。 狩猟者向けに