‘22年3月8日(火) 日本、米国、オーストラリア、インドの 4カ国(通称クアッド)首脳は 3日深夜から4日未明にかけて 約70分間、テレビ会議形式で会談した。 ロシアのウクライナ侵攻を踏まえ、 4首脳は 「力による一方的な現状変更を インド太平洋地域で許すことは できない」との認識を共有。 ただ、首脳会談後の共同発表に ロシアへの非難は盛り込まれず、 4カ国間の温度差も浮き彫りに なった。 共同発表は、インド太平洋地域における 将来の人道的課題に対処するため、 「人道支援・災害救援メカニズム」の 立ち上げを確認。 岸田文雄首相は席上、 「今回の侵略は国際社会の秩序の 根幹を揺るがすものだ」と ロシア側を批判した。 4カ国が共同発表でロシア非難を 見送ったのは、同国と伝統的な 友好関係にあるインドが難色を示した ためだ。 国際機関のデータによると、 インド軍が保有する武器の 6割超をロシア