‘23年11月9日(木) 約2千万人が暮らすインドの首都 ニューデリーで、大気汚染が深刻化 している。 周辺地域での野焼きや工場などの 排ガスの影響で、あたりが 白く霧のようにかすむ日が続いている。 首都中心部にある大統領官邸や インド門付近では7日、もやがかかり、 数百㍍先の景色が見えにくくなっていた。 専門家はマスクの着用などを 促しているが、ジョギングや 散歩をする人で着用している人は ほとんどいなかった。 世界保健機関(WHO)は、 有害な微小粒子状物質PM2.5の 濃度について、年間平均1立方㍍当たり 5㍃㌘になるよう求めている。 ただ、現地メディアは11月に入り、 「デリーの濃度は、WHO基準の100倍 近くに上る日が出た」と報じている。 地元政府は大気汚染の悪化や健康被害を 防ぐため、10日まで小学校への通学を 停止した。建設工事の停止や自動車の 走行制限なども実施しているが