戦時下でも夢があれば将来に希望をつなぎ、生きていける: 聞こえるように独り言‘23年1月19日（木） ◯外信コラム ロシアの侵攻が続くウクライナの 首都キーウ（キエフ）で昨年暮れ、 ボランティアで負傷兵の救護を行う 男性のミキタさん（32）に会った。 最激戦地の一つ、東部ドネツク州 バフムト周辺で3間、任務に就き、 同じ期間をキーウの自宅で過ごす 生活を送る。 「新たな領土獲得を目的とした 戦争ではない。普通の国として 生き残れるかどうかの戦いであり、 降伏するわけにいかない」。 ミキタさんはそう言うと、血に染まった 担架の写真を見せた。 昨春、前線で砲弾の破片を浴びた 仲間を運んだものだという。 プロの写真家だったミキタさんには 一定の蓄えがあり、仲間の負傷を 乗り越えて兵士の救護を続けている。 露軍の侵攻開始から来月で１年となるが、 「軍を支えたい」という民衆の思いは 一向に衰えていない。 ミキタさんもその一人だが、彼はさらに 先を見据えていた。 「戦争が終わ
