‘24年4月19(金) 「胃の難症 何でも来い 世界的腹中カメラ完成」。 オリンパスと東大病院が 共同開発した胃カメラの 臨床実験成功を小紙が 特報したのは学会発表前の 1950年10月。 欧米の先を行く画期的成果だった ▲その後、光ファイバーを備え、 がん手術も可能になった 内視鏡技術の第一歩。 作家の吉村昭は若い研究者と 技術者の熱い開発ドラマを 小説「光る壁画」で描いた。 かつてNHKの「プロジェクトX」でも 取り上げられたことがある ▲日本の内視鏡が世界市場を席巻し、 それを使った医療技術が 今も世界トップにあるのは先行者の 利得ゆえだろう。 発明協会が公募した 「戦後日本のイノベーション100選」でも 内視鏡は新幹線や家庭用ゲーム機など と共にベスト10に選ばれた ▲今日(18日)は「発明の日」。 大腸がん検診などでたびたび内視鏡の お世話になっている身としては 物資も不十分な、