‘24年5月25日(土) 超高齢社会は、見方を変えれば 介護経験者が多い社会。 その知恵をまとめて、困りごとを 支えるデータベースを 構築できないか―。 ノンフィクションライターの 最相葉月さんの近著 「母の最終講義」で、 本紙「山陽時評」に書かれていた 一文を再読し改めて共感した ▼最相さん自身、認知症の母を 約30年間介護した経験者だ。 ある時、介護の専門職の ケアマネジャーが言ったという。 「うちも自分の親はほかのヘルパー さんに任せてるんですよ。 親子だとどうしても けんかになるからね」 ▼人の力を借りられるときは 借りればいい。 それも、介護者を守る知恵に 違いない ▼育児・介護休業法などの 改正法がきのう、成立した。 育児と仕事の両立支援を強化 するほか、働く人が親の介護 などに直面したことを 申し出た際、会社側は介護休業 などの支援制度を伝え、 利用するかどうか確かめるよう