‘24年7月9日(火) 「我々の国をこんな人たちの手に 渡してはならない」。 反移民を掲げる極右勢力の台頭に 強い警戒感を示したのは サッカー欧州選手権に出場している フランスのエース、エムバペ選手だ ▲アフリカにルーツを持つ スーパースターは仏国民議会選挙 第1回投票での極右政党 「国民連合」の躍進に「最悪」と コメントした。 だが、決選投票は大方の予想とは 異なり、左派連合「新人民戦線」が 第1党になり、右派は失速した ▲「フランス人は改革より革命が得意」。 19世紀の仏政治家、トクビルの言葉 というが、なるほど振れ幅が大きい。 マクロン大統領率いる与党連合と 左派の「反極右」共闘も功を奏した らしい ▲ただ、左右両派はともに ポピュリズム政党と位置づけられる。 インターネットを活用し、 既成政治やそのエリート主義への 庶民の不満をすくい支持を広げた。 敗れたのはマクロン氏ともいえる