‘23年2月8日(水) ドイツの作家、エンデの『モモ』に こんななぞなぞがある。 三人のきょうだいが一つの家に 住んでいる。 「まるですがたがちがうのに、 三人を見分けようとすると、 それぞれたがいにうりふたつ」。 これだけでは、分かるまい ▼こう続く。 「一番うえはいまいない、これから やっとあらわれる」 「二ばんめもいないが、こっちは もう出かけたあと」 「三ばんめのちびさんだけが ここにいる、それというのも、 三ばんめがここにいないと、 あとの二人は、 なくなってしまうから」 ▼答えは一番うえが「未来」、 二ばんめは「過去」、 三ばんめは「現在」である。 一つの時計を見て、うろたえ、 「三ばんめのちびさん」を心配する。 時計とは「世界終末時計」 ▼米誌 「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・ サイエンティスツ」の発表によると、 人類滅亡を午前零時に見立てた 「終末時計」の残り時間は「九