‘21年9月7日(火) <東京パラリンピック: マラソン>◇5日◇ 国立競技場発着 道下美里(44=三井住友海上)を 女子マラソンの金メダルに 導いたのは、2人の ガイドランナーだった。 30㌔過ぎ、後半担当の 志田淳(45)は、給水所の パウトワの動きを見逃さな かった。 チャンスを見るや「いけるか?」。 道下が「いける!」と 即答すると、すぐにギアを 入れた。 「1500㍍にも出ていたので、 スタミナはないと思って いた。チャンスがあれば 出ようと思っていました」 と振り返る。 「いきなり英語になった んですよ」と道下に言われて、 答えを披露。 「10㍍、20㍍と離した差を 相手に聞こえるように 英語で言いました。 いやらしいですけど」。 目が見えない相手の耳に、 ネガティブな情報を入れた。 「3パターンの戦略を 練っていました」と 志田は明かした。 前半はペースをしっかり守り、 後半