‘22年7月2日(土) (1日)香港が英国から 中国に返還されて25年を 迎える。 高度な自治を保障した 「1国2制度」は揺らぎ、 社会制度を50年間変えない との約束は破られてしまって いる。 英国や香港の意見も反映し、 立場の違いを超えて歩み寄った 国際公約だったはずだ。 習近平指導部が一方的に 中国化を推し進めた結果、 国際社会の不信を招いた。 返還当時、香港市民が抱いた 「祖国との融和」に対する 思いは裏切られた。 経済の一体化が進むほど、 民主化や自由などの価値観を巡る 摩擦は深刻になった。 1国2制度の内包する矛盾が、 2019年以降の大規模デモで 露呈した。 習指導部は自治を否定する 直接介入に踏み切り、 頭越しに香港国家安全維持法 (国安法)を定めた。 強硬姿勢の背景には 米中対立への危機感もあった だろう。 苛烈な言論弾圧で自由な社会は 一変した。 天安門事件の追悼集会は