‘21年11月21日(日) 詩歌の詠まれた時代が わからないと、感動がすーっと 胸に入ってこない場合がある。 明治を生きた石川啄木の詩 「飛行機」はこう始まる。 <見よ、今日も、かの蒼空に/ 飛行機の高く飛べるを> ◆人間が空を飛べるなんて まさか・・・といった驚きが 隠れているとすれば、 趣が変わってくる。 啄木と同じ岩手県出身という こともあって、 大谷翔平選手の今季の活躍を かさねた。 飛行機を初めて見た人々の 驚きに近いものがあったの ではないか ◆投手として高い勝利率を 記録しつつ、ホームランを量産、 塁に出れば積極的に盗塁を 仕かけた ◆現地の専門メディアは シーズン途中から、 あまりベーブ・ルースの記録と 比べなくなった。 野球の神様の影を薄くさせた のは、レベルが神様の時代とは 比べられないほど上がった なか、到底実現できないと 思われたことをやってのけた からにほかならな