現代性教育研究月報2007年2月号1-5p http://www.jase.or.jp/jigyo/kyoiku_geppou.html 子どもの性同一性障害を考える 針間克己 はじめに 今回、日本性教育協会より「子どもの性同一性障害について論じてほしい」という依頼を受けました。確かに、昨今、性同一性障害は大人だけでなく、中学生、時には小学生あるいは未就学児にでもその診断を受けるものや、そうではないかと思わせるものが存在し、対応の指針はいまだ定まらず、医療においてのみならず、学校現場あるいは家庭においてもその対応に苦慮すると思われます。この状況で、子供の性同一性障害について論じることは意義深いことではありますが、正直いろいろな側面から、難しいテーマです。編集部からは、難しい、ということを前提の文章でもかまわないということなので、難しい、難しい、と困りっぱなしの文章になりそうでもありますが、