SOAPが現在のような標準技術として確立できたのは,IBMがSOAPのサポートを発表したことに負うところが大きい。アイルランドIONA Technologies社の仲介もあり12,IBMは2000年5月にWorld Wide Web Consortium(W3C)にNoteとして提出されたSOAP 1.1仕様に共同提出者として加わった。さらに6月には,自社のSOAP実装である「SOAP4J」をApache Software Foundationに寄贈する。 時を同じくして,Microsoftが「Forum 2000」で.NET構想を発表。その中核には,XMLによるWebサービス連携が据えられていた。続けて,「SOAP Toolkit for Visual Studio」をリリースした。こうして,JavaとVisual Basicという2大プログラミング環境における実装が整った。 筆者はWe