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ブックマーク / macska.org (25)

  • 「ウォール街占拠」運動における「運動内運動」――性暴力、ホームレス非難、ホモフォビアをめぐって

    世界経済活動の中心地であるニューヨーク市ウォール街において発生し各地に広まった「占拠」運動がはじまって二ヶ月近くがたつ。すでに広く報道されているようにこの運動は、不景気や失業難のなか経済格差が拡大していることに抗議するためにおこった運動であり、大手金融機関への規制強化や「1%」と呼ばれるようなごく一部の富裕層への累進課税などを掲げつつ、各地で経済や政治の中心部に近い広場を占拠し泊まりこむなどしている。 この記事は、この運動の政治的背景や今後の動向、来年の大統領選挙に与える影響などは扱わない。わたしが今回報告したいのは、白人・中流階層・異性愛者・男性たちが主導する「ウォール街占拠」運動の現場において、「運動内運動」を起こしている、あるいは起こさざるをえない立場に置かれている、性的少数者・クィアやトランスジェンダーの参加者たち、ホームレスの人たち、性暴力被害に取り組む人たちから聞いた、「運動内

    「ウォール街占拠」運動における「運動内運動」――性暴力、ホームレス非難、ホモフォビアをめぐって
    yugui
    yugui 2012/01/01
  • 同性愛に比較的寛容な黒人社会が、選挙では同性愛者の権利に反対する理由

    Filed under postcolonial, queer Posted on 2009/06/18 木曜日 - 03:12:59 by admin You can leave a response, or trackback from your own site. http://macska.org/article/256/trackback/ 28 Responses - “同性愛に比較的寛容な黒人社会が、選挙では同性愛者の権利に反対する理由” ゆう(id:calibaby) Says: 2009/06/18 - 09:42:12 - なるほど。解説ありがとうございます。いつもながら勉強になります。信心深いの一言で片付けることは、黒人コミュニティのおかれた立場や、白人の人種差別意識について目をつぶることになりませんね。 私も今丁度Prop 8が通った後のRobin Tylerの発言

    同性愛に比較的寛容な黒人社会が、選挙では同性愛者の権利に反対する理由
  • 北米社会哲学学会報告1/性的指向、ホモフォビアと、ディスオリエンテーションの可能性

    先週わたしは、ポートランド大学(わたしが以前講師をやっていたポートランド州立大学ではなく、カトリック系の私立大学)で開催された North American Society for Social Philosophy(北米社会哲学学会)の年次総会に参加した…というか、潜り込んで勝手に発表を聞いた。基調講演にも50人程度しか来ないような小さな学会であり、ほとんどの参加者はお互い何らかの面識のある同士でもおかしくないわけで、ネームタグも付けずに参加した部外者のわたしの存在は怪しまれていたかもしれない。でもせっかく参加したのだし、たまたま今年のテーマが「ジェンダー、平等、社会的公正」ありわたしが関心を持つ話題が多かったので、何回かに分けてそこで聞いた発表をいろいろ紹介したい。 最初に行ったのは性的指向とホモフォビアについてのパネルで、最初の発表者はカナダ・ダルハウシー大学の Ami Harbin

    北米社会哲学学会報告1/性的指向、ホモフォビアと、ディスオリエンテーションの可能性
    yugui
    yugui 2008/08/02
    "ディスオリエンテーションを隠避する考え方は同性愛者(や性同一性障害者)としての一貫した自己認識を理想化する一方で、...必ずしもオリエンテーションの獲得を求めない−−クィアたちを疎外する"
  • 自由市場は「統計型差別」を解決できるのか/苺畑カカシさんへ2

    前回書いたエントリへの返答を苺畑カカシさんから早速いただいた。わたしは彼女のブログを定期的にチェックしているわけではないので前回自分について書かれていることにしばらく気付かなかったのだけれど、カカシさんは即座に反応してくださったようだ。内容を読むと、これまでに比べて多少まともな議論になっている(少なくとも、こちらの主張が何かということをある程度理解したうえで反論してくださっているーーただし、わたしの論理のどこがおかしいのか指摘しようともせず、ただ自分はこう思うと言うだけだが)ようで、今後もその調子でお願いしたいところだ。わたしがリベラルを名乗るのは、ただ単にリベラル政治思想を主張しているというだけでなくて、異なる意見の持ち主が議論を通じてより良いアイディアを出していくというプロセスを大切にするというところまで含めてのことなので、まともに議論ができるというのはすごく大事だと思う。 というわ

    自由市場は「統計型差別」を解決できるのか/苺畑カカシさんへ2
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    yugui 2008/02/25
    統計的差別への対応について
  • トランスジェンダー追悼イベントの不愉快

    11月20日、ポートランドステート大学においてヘイト・クライム(人種やセクシュアリティなど被害者の属する社会集団への憎悪によって動機づけられた犯罪)によって殺害されたトランスジェンダーの人たちを追悼するイベントに参加。このイベントは毎年各地で同じ日に行なわれている。実際、毎年恒例にしなければいけないほど、米国内だけでも月に1件に近いペースでこうした犯罪は報道されているーー報道されていないものも多数起きていると思われる。 まず最初は、今年一年間で犠牲となったトランスジェンダーの人たちの名前と経歴が読み上げられる。親近感を持たせるためか「わたしの名前は〜です…こういう経緯で殺されました」みたいなセリフとして読み上げられるのだけれど、とても不自然。殺された人が自分のことをどう表現していたのか親しかった人などから話を聞いて再構成したのなら良いけれども、ちょっとそうとは思えない。というのも、被害者の

    トランスジェンダー追悼イベントの不愉快
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    yugui 2007/11/22
  • macska dot org > Blog Archive > 「館長雇い止め」を「バックラッシュ裁判」として闘ったことの帰結

    「とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ」の非常勤館長だった三井マリ子さんが2004年に豊中市によって雇い止めされたことについての裁判で、12日判決が出た。雇い止めの不当性を訴えた原告の請求を棄却する判決。三井マリ子さんやその支援者は、彼女の雇い止めはフェミニズムに対する全国的なバックラッシュの一環であるとして、「館長雇止め・バックラッシュ裁判」としてサイトおよびブログで原告側の正当性を主張していた。 裁判の争点自体はいたってシンプルで、非常勤の館長を雇い止めしていいか悪いか。少なくとも現行法では、許されるに決まっている。だから原告勝訴ははじめからありえない話だったわけだけれど、裁判を通して社会の矛盾や問題を明らかにし、それによって世論を喚起して制度変革へとつなげるという運動はアリだと思う。この件だと、非正規雇用者の生活を守るためのシンボルとして、女性運動ではそこそこ有名な三井さんを担ぐ

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    yugui 2007/09/14
    "社会運動にとって集団分極化は必ずしも悪いことではない。けれど、女性運動はもはやそういう段階ではない"
  • 全米女性学会2007報告/「反トランス」の立場に立つレズビアンフェミニストの矛盾

    Filed under backlash, feminism, queer Posted on 2007/07/02 月曜日 - 20:16:46 by admin You can leave a response, or trackback from your own site. http://macska.org/article/192/trackback/ 26 Responses - “全米女性学会2007報告/「反トランス」の立場に立つレズビアンフェミニストの矛盾” ふぇみにすとの雑感@シカゴ Says: 2007/07/03 - 09:27:11 - 全米女性学会パネル報告… すでに斉藤正美さん、macskaさんが報告しているが、全米女性学会の土曜日の朝8時から、日フェミニズムに対するバックラッシュについてのパネルを行った。ディスカッサン (more…) みずすまし Say

    全米女性学会2007報告/「反トランス」の立場に立つレズビアンフェミニストの矛盾
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    yugui 2007/07/08
    社会構築物としての境界に対して境界付近の者が向き合うとき、時と場合を鑑みて自己決定するという発想。, 70年代的レズビアンフェミニストの立場と、ラディカルフェミニズムに対するMtFレズビアンの問題の類似性
  • 「蔑視」と「偏見」/自衛的行為を装う「合理的な差別」に対抗するための倫理 - macska dot org

    Filed under economics, feminism, pop culture Posted on 2007/03/26 月曜日 - 00:02:38 by admin Responses are currently closed, but you can trackback from your own site. http://macska.org/article/184/trackback/ 61 Responses - “「蔑視」と「偏見」/自衛的行為を装う「合理的な差別」に対抗するための倫理” macska Says: 2007/03/26 - 17:14:59 - うわ、The New Republic 最新号に『ヤバい経済学』批判が載ってるよ。というか、レヴィット人への批判って感じじゃなくて、かれ一人だけなら許せるけど、かれの真似をしてクレバーかつ奇妙な研究をやりた

    「蔑視」と「偏見」/自衛的行為を装う「合理的な差別」に対抗するための倫理 - macska dot org
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    yugui 2007/03/26
    "蔑視型の差別と偏見型の差別は、一見似ているけれどもインセンティヴの方向が全く逆を向いている"; "その人の所属集団についての統計的な知識をもとに判断することは、低コストである程度の効用をもたらす"
  • 「産む機械」シャツ騒動についての『週刊文春』ボツインタビュー公開

    1月の柳澤厚労相の「産む機械」発言はブロゴスフィアでも実社会でも予想を上回る騒動になったけれども、中でもわたしがデザインした「産む機械」バッジ及び「産む機械」アパレルは「アホくさいのに無駄にカッコイイ」などとご好評いただいた。特にシャツの方は大手ブログの「きっこのブログ」(のちに彼女の読者層をからかったら削除された)および「にゅーあきばどっとこむ」で紹介されたこともあり、単純に笑えるネタとして消費されるとともに、こういう政治風刺の方法もあるんだと知ってもらえたんじゃないかと思う。 で、きっこのブログならマスコミの関係者も見ているはずなので、もしかしたら一般メディアでも紹介されるんじゃないかなぁと思ってたら、結局取材してきたのは『週刊文春』だけだった。「文春に取材されるのってこわないん」という人もいるけれど、『世界日報』の一面で堂々名指しで批判されるのに比べれば怖くもなんともない。で、取材受

    「産む機械」シャツ騒動についての『週刊文春』ボツインタビュー公開
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    yugui 2007/03/06
    Drop shipping; 確かに、「産む機械」は弄りやすく、分かり易い、「名失言」だったかもしれん。
  • 小谷野敦『すばらしき愚民社会』文庫版加筆部に見る「ニセ科学」的心情

    Filed under backlash Posted on 2007/02/28 水曜日 - 15:33:29 by admin You can leave a response, or trackback from your own site. http://macska.org/article/179/trackback/ 26 Responses - “小谷野敦『すばらしき愚民社会』文庫版加筆部に見る「ニセ科学」的心情” 純子 Says: 2007/03/01 - 00:32:56 - 小谷野さんもMacskaさんも気が付いてないのか、気が付かなくて知らんふりしているのか? それとも、自分たちがどこでズレているのかまったく気が付かないのか? >つまり女児として育てれば6割(もしくは、当は男性として生きたいけれどカミングアウトしていない人を含めるとそれ以上)が失敗に終わり、男児とし

    小谷野敦『すばらしき愚民社会』文庫版加筆部に見る「ニセ科学」的心情
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    yugui 2007/03/02
    マネー/ダイアモンド論争。 総排泄腔外反症男児の経過に関する統計
  • 書類の性別欄をどう変えるかで悩むより先にするべきこと

    知り合いの法学教授から、彼女が教えているロースクール(法学大学院)においてこのたびジェンダー自認及び表現 (gender identity and expression) による差別を禁止する内規が作られることになり、それに従い入学願書の性別欄をどうするかについても議論が起きているとのことで、意見を求められた。「gender identity and expression」というのは、性同一性障害の人やトランスジェンダーの人など、性自認やジェンダーのプレゼンテーションが生殖学的性別(に通常関連付けられているもの)と違う人たちの公民権を保証するためによく使われる用語で、つまりこの内規によって学生の入学審査や職員の雇用・昇進においてそういった人たちを不平等に扱かわないということになる。 それは良いとして、問題となっている入学願書の性別欄だが、現状は「男性」と「女性」の2つの選択肢があって、その

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    yugui 2006/12/18
    「その他」概念の持つ潜在的な排除性について
  • macska dot org » Blog Archive » 米国の大学入学審査で「男性優遇措置」が行なわれる理由

    山口智美さんのブログエントリ「学術会議のジェンダー関連シンポのフシギ」及び「アファーマティブアクションと大学についての雑感」に関連して、米国の大学において女子学生の割合が増えている件について。 米国の大学ではすでに女子学生が過半数を越えていて、むしろ「男子の学力低下が問題となっている」という話がコメント欄からはじまっていて、それに対して山口さんが「女性全体は良くても、他のマイノリティの要素が絡む場合どうなのか」という妥当な意見を書いているのだけれど、一つあまり知られていない事実がある。それは、「男性を救済するアファーマティヴアクション」は既に大々的に実施されており、しかもそれがアファーマティヴアクション反対派がおおいに批判する「クォータ制」という形式を取っているという事実だ。 この問題が注目を浴びたのは、今年3月に New York Times に掲載された「To All the Girl

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    yugui 2006/11/29
    これは知らなんだ。
  • 3年前の『トランスジェンダリズム宣言』への感想ノートを公開

    今回掲載するのは、3年前に米沢泉美ほか編著『トランスジェンダリズム宣言』を読んで某メーリングリストに送った感想。同じメーリングリストに参加していた執筆者の一人によって他の執筆者にも転送してもらい、いくつか反応もいただいた。かなり前のだとはいえ、これからこのを読む人のためのガイドにもなるんじゃないかと思ったのでごく一部だけ修正して掲載します。 というか、来なら著者の田中玲さんからいただいた『トランスジェンダーフェミニズム』の方の感想を早く書くべきなんだけど、いい加減に扱いたくないテーマだし、最近忙しく新しい記事を書くヒマがないので、ここを頻繁にチェックしてくださっている読者が離れて行かないように過去の文章を使い回してコンテンツにしておこうかと。内容は古くなっている可能性もあるのでご注意を。なお、書評というよりまさに「感想ノート」の状態なので、書を読んでいない人には訳が分からないと思

    3年前の『トランスジェンダリズム宣言』への感想ノートを公開
    yugui
    yugui 2006/10/17
    "「被抑圧者として傲慢になりすぎてはいけない」...それはあくまで戦略論。基本的に非当事者を読者に想定した本であるとするなら、戦略論を道義論と誤読されないような工夫が必要"
  • 悲劇の意味をすり替えたバックラッシュ勢力:『ブレンダと呼ばれた少年』著者に聞く

    以下に掲載するのは、『週刊金曜日』に先週(9月22日発売号)に掲載された記事「悲劇の意味をすり替えたジェンダー叩き勢力」の元原稿です。週刊金曜日の売り上げを落としてはいけないとウェブでの公開は一週間控えていましたが、既に同誌は次の号が販売されており、そもそも同誌の読者層とブログを読む層はあまり重ならないと思うので、元原稿を公開することにしました。 が、実際の誌面を見たところ記事のレイアウトも意外と良いですし、同じ号に宮台真司さんによる記事やレレレのお兄様こと双風舎谷川社長のコラムも載っていたりするので、機会があれば一度偏見を捨てて目を通してみてください。 ********** 悲劇の意味をすり替えたバックラッシュ勢力 『ブレンダと呼ばれた少年』著者ジョン・コラピントに聞く 『ブレンダと呼ばれた少年』は、カナダのウィニペグに生まれたデイヴィッド・ライマーという男性の波乱の半生を綴ったノンフィ

    悲劇の意味をすり替えたバックラッシュ勢力:『ブレンダと呼ばれた少年』著者に聞く
  • macska dot org » Blog Archive » コミットメントを欠く「フェミニズムへの助言」への懐疑

    最近このブログ及び別ブログにおいて行ってきた一連の「弱者男性論」関連の議論でわたしが Masao さんという人に向けて書いた「あなたに戦略上のアドバイスをもらうほどフェミニズムは落ちぶれていないでしょう」という言葉がいろいろ解釈されて別のところで反発とともに(脱文脈的に)言及されたり、また一定の理解を示しつつも難点を挙げられたりしているので、ちょっとだけ解説してみたい。 まずはわたしのコメントについて言った側の論理と言われる側の論理を丁寧に見ている cyclolith さん(でよろしいのでしょうか?)のコメントを引用する。 一通り眺めての印象は、「ああ、Masaoさんがgarçons接客に遭ってる」だった。Garçons接客と云うのは、ファッションに疎そうな格好でcomme des garçonsと云うブランドの店に行った所、店員に嘲笑され(追い返され)たと云う話から考えた言葉である。金を

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    yugui
    yugui 2006/08/11
  • トランスジェンダーを含まない「性的少数者雇用差別禁止法案」は撤回せよ

    翻訳シリーズ第2回、今度は National Gay and Lesbian Task Force の代表 Matt Foreman 氏の声明の翻訳。LGBTの運動がゲイやレズビアンの権利に比べてトランスジェンダーの権利を下に置いている傾向があるという問題があるけれど、それについて過去に間違いをおかしたゲイの指導者がそれを反省した上で、どこが間違っていたのかを書いた文章です。 ***** トランスジェンダーを含まない「性的少数者雇用差別禁止法案」は撤回せよ 2004年8月3日 全国ゲイ&レズビアン・タスクフォース マット・フォアマン代表 声明 何年ものあいだ、わたしたちのコミュニティでは(性指向を理由とした)雇用差別禁止法案におけるトランスジェンダーの位置づけについて議論が続けられてきました。しかし、いまは議論を続ける時ではなく答えを出す時です。雇用差別禁止法案は保護対象にトランスジェンダ

    トランスジェンダーを含まない「性的少数者雇用差別禁止法案」は撤回せよ
    yugui
    yugui 2006/07/20
    この逆をいつも恐れている。TG/TSが無自覚にゲイを切り捨てる可能性を。「「〜さえすれば」という考え方」「ゲイはトランスジェンダーと違った真っ当な人間であるという偏見に無言で加担」
  • macska dot org >> Blog Archive >> 日本軍「慰安婦」問題についての米国議会調査局の報告書

    以下に掲載するのは、米国議会図書館の調査部門である議会調査局のラリー・ニクシ調査員(アジア問題専門)が2006年4月10日に議会に提出した日軍「慰安婦」問題についての報告書です。議会調査局は過去にも日米関係の報告書などにおいて慰安婦問題を取り上げていましたが、慰安婦問題自体を主題に扱った報告書はこれがはじめてです。これは、現在イリノイ州選出のエヴァンズ下院議員を中心に慰安婦問題における日政府の取り組みの不十分さを非難する決議が議論されているのをうけてのことだと思われます。 議会調査局は議員の委託を受けて外交問題はじめさまざまな問題について調査する公的シンクタンクですが、報告書は原則として公開文書であるにも関わらず、内容はおろかその目録すら一般市民が直接入手することはできないようになっています。これは、議会調査局の役割が法律上「議会に」情報を伝えることとなっていて、一般市民に直接情報を伝

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  • 「パス」と「リード」:トランス業界における奇妙な方言について

    トランスセクシュアル業界(というと語弊があるな、TSコミュニティとでも言っておこうか)の方言として、「パス」(パッシング)と「リード」という言葉がある。これは米国のトランスコミュニティで長年使われてきた言葉で、日でもほとんど同じ意味で使われているようなのだけれど、最近その用法が一般的なこれらの言葉来の意味からかなり倒錯していると思うようになった。 その前に、コミュニティについて詳しくない人のために、一般的にコミュニティ内でこれらの言葉がどのように使われているのか紹介しておく必要があるかもしれない。以下に、日語による用語集として容易に見つかったものから「パス」と「リード」がどのように紹介されているか挙げて行く。(その他の用語が分からなければ、たくさん用語集を紹介しているので納得がいくまでリンクをたどって調べてください。) 資料(1)米澤泉美さん「とらんすてくにかるたーむひとこと解説集」

    「パス」と「リード」:トランス業界における奇妙な方言について
    yugui
    yugui 2006/07/20
  • リストカットなどの自傷行為を「防ぐ」ことは望ましいのか

    Filed under medicine Posted on 2006/02/04 土曜日 - 04:28:54 by admin Responses are currently closed, but you can trackback from your own site. http://macska.org/article/130/trackback/ 46 Responses - “リストカットなどの自傷行為を「防ぐ」ことは望ましいのか” しゅう Says: 2006/02/04 - 06:26:23 - さすがMacskaさん! 俺たちに出来ない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる!憧れるゥ! いやはや、何時に無く過激ですね(^^; 確か以前、芥屋さんとこの掲示板で、リストカットが話題になってまして、 リストカットを下手にやめると、逆に自殺の可能性が上がると聞いて随分ショック

    リストカットなどの自傷行為を「防ぐ」ことは望ましいのか
    yugui
    yugui 2006/07/20
    「濃密さを得るためのスキル……を動員することによってようやく生きているというのに、それを頭から否定し」
  • 「インターセックス」から「性分化・発達障害」へ

    BBC のプロデューサから電話。英国で昨年放映したシリーズで、子どもにビデオカメラを渡して自分自身や周囲の人との会話を撮影させる『My Life As A Child』というドキュメンタリがあるのだけれど、それのインターセックス版を作れないかという相談。大人が編集するとはいえ、ナレーションを付けたりせずに子どもが撮ったままの映像で子ども自身の「現実」を映し出すというコンセプトは素敵だけれど、インターセックスに限って言えばかなり無理。 多分 BBC では、周囲から扱われるのとは別の性で扱われたいと言っている子どもとか、男の子にも女の子にもなりたくないと思っている子どものことを想像していたんだろうけれど、それならインターセックスの子どもでなくてそういう子どもを捜せばいい。その子がたまたまインターセックスということはあり得るだろうけれど、身体的にインターセックス「だから」性自認も非典型的だという

    「インターセックス」から「性分化・発達障害」へ
    yugui
    yugui 2006/07/20
    「何らかの医療サービスを必要とする当事者が存在するならそうしたカテゴリがあってもおかしくない」「病理概念そのものの脱病理化」