ロシアのプーチン大統領(69)の側近が、大統領の大便を回収している――。最近、海外メディアがこうした「裏事情」を報じた。背景には、プーチン氏の重病説を巡る報道が相次いでいることがある。国家首脳の健康状態は政権存続のバロメーターとなることから一級の「機密情報」とされ、情報機関は水面下で政治リーダーの尿や大便を採取するなどして情報収集してきた歴史がある。プーチン氏の周囲で何が起きているのか、専門家と読み解いた。【賀有勇、八田浩輔】 プーチン氏に重病説 排せつ物の採取を巡っては、旧ソ連首脳が使用したトイレの配水管をフランス政府が解体したり、北朝鮮が採取を恐れて自前のトイレを持参したりした逸話が残る。田中角栄氏が首相当時にソ連で尿を採取された可能性もあるという。これら国政政治の舞台裏で繰り広げられるインテリジェンス(情報収集・分析)の世界は後段で詳述するとして、まずはプーチン氏の重病説に関する報道