自民党の清和政策研究会の政治資金パーティー=5月16日午後、東京都港区の東京プリンスホテル(松井英幸撮影) 自民党最大派閥の清和政策研究会(安倍派)が同派のパーティー券の販売ノルマ超過分を政治資金収支報告書に記載しなかった疑惑を巡り、同派の元衆院議員が産経新聞の取材に応じ、「裏金になっていたことはみんな分かっている。ほかの派閥も同じで党全体の問題だ」と語った。自身へのキックバック(還流)分については事務所秘書の給与やボーナスの一部に充てていたと説明した。 元議員によると、元議員が支持団体や企業に売り込んだパーティー券の費用は、直接購入者が派閥の専用口座に振り込むシステムになっていたが、振り込み用紙に番号が明記されており、どの議員がいくら売り上げたか、派閥が分かるようになっていた。ノルマの超過分は、派閥から直接キックバックを受けていた。 元議員は同派の裏金作りを知った当時を振り返り、「なぜこ