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ブックマーク / www.ringolab.com (162)

  • 孔子(講談社漫画文庫) - 情報考学 Passion For The Future

    ・孔子(講談社漫画文庫) 孔子の生涯を描いた漫画全3巻。人間ドラマ。 孔子の人生を知れば知るほど『論語』が面白くなる。孔子は見方によっては時代の敗北者だからである。不遇の一生を過ごしたが決して世を捨てなかった。孔子の孤高さというのは、隠者としての老子の孤高さとは違うものだ。孔子は最初から最後まで現実の政治で腕をふるうことを追い求めた。そして挫折した。武士わねど高楊枝的な、心意気なのである。 なぜ孔子は賢者でありながら仕官の道が開けなかったのだろうか。おそらく孔子自身とその教えがあまりに堅物であったからじゃないだろうか。孔子のような強いポリシーを持つ人間と、毎日一緒に仕事をするのは、きっと窮屈である。 では、なぜ放浪の旅には付き従う人が大勢いたのか。それは放浪の旅の供なら孔子の見ていない場所である程度息抜きができること、とか、世なれていない孔子が一人旅をするのを見ていられないという心理が

  • 現代の批判―他1篇 - 情報考学 Passion For The Future

    ・現代の批判―他1篇 キルケゴールが1846年に書いたなのだが、ここで批判対象の現代はそのまま私たちの現代とつながっており、この160年間というもの、現代性というのはほとんど変わっていないのかと可笑しくなる。基にあるのは、革命時代は質的に情熱的で躍動の時代だった、それに比べて現代は情けない、トホホという論調である。 「現代は質的に分別の時代、反省の時代、情熱のない時代であり、束の間の感激にぱっと燃えあがっても、やがて小賢しく無感動の状態におさまってしまうといった時代である。 アルコール飲料などの消費量の統計表があるのと同じように、分別の消費について年代順の統計表を作ってみたとしたら、今日いかに莫大な量の分別が消費されているかを知って、ひとはびっくりすることだろう。」 キルケゴールに言わせると、現代は情報過多というより分別過多なのだ。物を知りすぎて、わかったつもりで、考えてしまうから

  • 人は原子、世界は物理法則で動く―社会物理学で読み解く人間行動 - 情報考学 Passion For The Future

    ・人は原子、世界は物理法則で動く―社会物理学で読み解く人間行動 『歴史の方程式』『複雑な世界、単純な法則』のマークブ・キャナンによる社会物理学論。冒頭で紹介される経済学トーマス・シェリングによる、二つの人種分離実験は印象的だ。 なぜ大都市では黒人スラム街や白人の高級住宅街のように、人種ごとに居住区が分離してしまうのか。シェリングは第一の実験で、黒人と白人が周囲に他の人種が一人でもいたら引っ越す、という人種差別のルールでシミュレーションを行った。結果は、当然のことながら白と黒のはっきりする分離状態が再現された。 第二の実験では、人々に人種差別意識などなく、異人種と軒を接することに満足する人々を想定した。ただし、自分の家が異人種の家に取り囲まれてしまうような、極端なマイノリティ状態になるときだけ転居するようにルールを設定した。これは人種差別の意識とはいえない、人間の自然な感情である。 ところ

  • 裏方ほどおいしい仕事はない! - 情報考学 Passion For The Future

    ・裏方ほどおいしい仕事はない! 「事務局とは、組織横断活動などの企画・運営を行う、目的先行・期間限定の機関である。ご存じの通り、事務局は参加メンバーの日程調整、司会進行、議事録発行などの雑務全般を引き受ける。つまりは裏方だ。書では、この事務局が戦略的に動けば、組織を巧みに動かすことができることを伝えたい。」 組織の中で権限なしに人を動かす方法論を述べた。著者は裏方から会社のあらゆる人を動かす能力を「事務局力」と定義する。まず大切なのは人の置かれた立場でその人の感情を想像し、社長や社員の課題意識を明解な言葉にすること。事務局の仕事コンサルタントの仕事質的に近いものだと述べられている。 事務局自体には権限がないわけだから、人を心で動かさざるをえない。人を動かすには北風よりも太陽だ。著者はこういう。目立たない雪かき仕事を進んでするような人になれ →30分くらいでやれる仕事でも相当感謝さ

  • デンデラ - 情報考学 Passion For The Future

    ・デンデラ これは抜群に面白い。年間ベスト上位に入る。 姥捨て山に捨てられた老婆たちが50人、村の反対側の"デンデラ"で何十年も密かに生き延びて、自分たちを捨てた村への復讐の機会を虎視眈々と狙っていた。新参者の斉藤カユ(70)は、"お山参り"で死に切れなかった自分を情けなく思うのだが、三ツ屋メイ(100)を頂点とする超高齢者コミュニティは、山奥の厳しい生存環境と戦いながら、仲間を増やし、懸命に生き続けることを考えていた。 登場人物50人のうち75歳以上の後期高齢者が30人以上を占めるという、前代未聞の超高齢化社会小説だ。デンデラは男は助けないから女ばかりの集団でもある。老女だけで慢性的な糧不足を生き抜くためには組織的に働かねばならない。自分たちを捨てた村社会を否定するつもりが、老婆たちもまた、生きるために、もうひとつの村を作らざるを得ないという矛盾。権力が生まれれば、そこには派閥や陰謀が

  • 教育×破壊的イノベーション 教育現場を抜本的に変革する - 情報考学 Passion For The Future

    教育×破壊的イノベーション 教育現場を抜的に変革する 「破壊的イノベーション」のクリステンセンが語るエデュケーションのジレンマ。 「途上国が製造業を基盤とする経済を発展させるとき、生徒は科学、数学、工学を学ぶことで、貧困からの脱出を保証する大きな見返りを得ることができる。だが同じく国が安定と繁栄を実現すれば、生徒は自分が楽しいと感じ、自発的動機づけの持てる科目を、より自由に学べるようになる。」 この現象は日の理系離れの原因でもある。少子化と同じように繁栄する国が抱える宿命にある問題なのだ。かつてのように大勢の生徒に同じ内容を教える一枚岩型授業が国の教育システムとして、効率が高かった時代も終わっている。 「一枚岩型の教授方式が、生徒中心の技術を装備した教室へと移行するにつれて、教師の役割も徐々に変化していく。この移行は容易ではないかもしれないが、得るところも大きいはずだ。教師は来る年も

  • 脱「でぶスモーカー」の仕事術 - 情報考学 Passion For The Future

    ・脱「でぶスモーカー」の仕事術 元ハーバード・ビジネス・スクール教授でコンサルティング会社経営のデービッド・メイスターの新刊。 でぶスモーカー症候群(短期的誘惑や満足感に負けてためになるとわかっていることをしない)を克服し、成功するための方法論。意欲や決意をどう引き出すかの組織論でもある。著者はプロフェッショナル・サービス・ファーム(PSF)研究の世界的な権威。PSFとは、コンサルティング、会計・法律事務所、建築、エンジニアリング、ITサービスなどの専門分野で、物理的な製品を作るのではなく、人々の才能を使ってアイデアと価値を生み出していく、ナレッジーワーカーの組織のことだ。 プロフェッショナルとはいえ一人一人は弱い人間である。目標達成の報酬は将来にあるが、我慢や不快や規律は目の前にある。だから、わかっちゃいるけどやめられない、とか、明日やることにしよう、ということになる。そうした「でぶスモ

  • サイバービア ~電脳郊外が"あなた"を変える - 情報考学 Passion For The Future

    ・サイバービア ~電脳郊外が"あなた"を変える 「人間とは終わりのない情報ループを進むメッセンジャーである」というサイバネティクスの視点で、現代のデジタルコミュニケーションの生態系を眺める内容。サイバービア(電脳郊外)という言葉ははじめて聞いた。人々がネットワーク上で長時間を過ごす"巨大な電子情報ループ"を著者はサイバービアと名づけた。ソーシャルネットワークやブログや動画投稿サイト、あるいはセカンドライフのような電脳コミュニケーション空間のことだ。 「サイバービアでは電子的な弱いつながりによって、かつての直接的な関係という強いつながりよりもはるかに素早く情報を世界中に伝えられる。だがどのような情報が伝わるのだろうか?。より強い関係ではもみ消されていたはずの悪い噂も、弱いつながりのネットワークでは簡単に流される。サイバービアでは人々同士の関係が確かに弱く、後述するように、さまざまなつながりが

  • Passion For The Future: ぐっとくる題名

    ぐっとくる題名 スポンサード リンク ・ぐっとくる題名 「週刊ファミ通」でビミョーでオモシロいコラム「ブルボン小林のゲームソムリエ」を書いている著者のブルボン小林は、名 長嶋有。そちらの名義では小説「猛スピードで母は」で芥川賞を受賞した作家として知られている。音楽小説映画をやっている芥川賞作家の辻仁成とか、パンクロッカーで直木賞作家の町田康みたいである。逸脱系マルチタレント。 ・ブルボン小林のゲームソムリエ http://www.ecodec.com/jegame/ ・長嶋有公式サイト http://www.n-yu.com/ ぐっとくる題名を研究するこのの最初に挙がったのが「ゲゲゲの鬼太郎」。 「やぶから棒ですまないが『ゲゲゲの鬼太郎』のゲゲゲとはなにかを、説明できる人はいるだろうか。」。「ゲゲゲな鬼太郎」でも「ゲゲゲに鬼太郎」でもなく「ゲゲゲの鬼太郎」が印象が深いのは、つげ義春

  • 知識の社会史 - 情報考学 Passion For The Future

    ・知識の社会史 古今東西の社会と知識の関係を、大きく全体像を鳥瞰すると同時に、細部も観察する。博覧強記の著者だからできた包括的な知識の歴史学。古代から現代までの知識人、首都、図書館、宗教と官僚制、出版と市場、知識と分類などがキーワードである。 冒頭、知識とは何かの定義から始まる。バークは、 「情報」(Information)= 「生の」素材 特殊で実際的なもの 「知識」(Knowledge)=「調理された」素材 思考によって体系化されたもの としている。「生の」、「調理された」は人類学者レヴィ・ストロースのフィールドワークでの「自然」と「文化」の分類と同じ言葉である。そうすると知恵(Wisdom)とかデータも定義が欲しくなるのだが、知識の社会史は分類の歴史でもあった。 集めた情報を体系化し、再編成していくやり方は時代や地域によって大きく異なる。西洋の近代の学問体系に大きな影響を与えたベーコ

  • 人を幸せにする話し方―仕事と人生を感動に変える言葉の魔法 - 情報考学 Passion For The Future

    ・人を幸せにする話し方―仕事人生を感動に変える言葉の魔法 良いだなあ、読み終わって、拍手したくなった。 人前で話す機会の多い人は一読の価値あり。 年間200の講演をこなす感動体験のコンサルタントが語る話し方の極意。 「たとえば、講演を聴き終わった人が、「今日の講演はすごかった。あんなすごい人がいるんだなあ」という感想を持ったとします。 この講演は、成功したと思いますか?それとも失敗したと思いますか?。 その講演の目的が「講師がすごい人であることを知らせること」なら別ですが、残念ながら、講演として成功したとは言えません。」 私もやってみたい、私にもできるかもしれない、元気になった、と自分が主語になる感想をもってもらえる講演こそ当の成功なのだと著者は定義する。繰り返し呼んでもらえる講演というのもそういうものなのだろう。書の人間的な共感指向の話し方は「ハーバード流」みたいなやり方とは対

  • 落語論 - 情報考学 Passion For The Future

    ・落語論 たとえ落語に興味がなくてもぜひとも「買い」の大傑作である。おすすめ。堀井憲一郎、『ディズニーリゾート便利帖』でただものではないライターだと思っていたが、ほんとに凄いよこれは。教えてくれた友人のshikeさん、ありがとうございます。 落語を通して他者を魅了する芸とは何かの質を論じている。芸人だけでなくプレゼン機会の多いビジネスマン、講師・教員、コンサルタントは必読の書である。ライヴの極意が書かれている。 ただし究極のそれは技術ではないのだ。 「東京ドームの舞台に、たった一人で立つ美空ひばりの気持ちをおもいうかべればいい。 たった一人の声だけでこの数万の客を取り込もうという、その気合いがなければ、成功しない。ただすんなりと歌をうまく歌っただけでは、客を巻き込めない。それは芸能ではない。お歌の発表会だ。すべての客の心に、美空ひばりを届けないといけない。いま、この目の前にいる客を、とに

  • パターン、Wiki、XP 時を超えた創造の原則 - 情報考学 Passion For The Future

    ・パターン、Wiki、XP 時を超えた創造の原則 一緒に集合知プロジェクト仕事をした江渡さんの新刊『パターン、Wiki、XP 時を超えた創造の原則』を読んだ。名著『ゲーデル、エッシャー、バッハ』の如く、シンプルな着眼点で異な物を結びつけ、普遍の道理に導く手際に感動した。 建築家のクリストファー・アレグザンダーが1960年代に考え出した思想が、形を変えて現代のソフトウェア開発手法や、Wikipediaで花開いたWiki型の共創コミュニティに受け継がれてきていることを解明したである。 アレグザンダーは都市計画によって作られた「人工都市」と、長い時間をかけて生成された「自然都市」を区別した。人工都市はどこかよそよそしく、自然都市は落ち着いた感じがある。ひと言で言い表すことができないけれど、自然都市にはある種の美しさ、「無名の質」とでも呼べるような価値が備わっていることに注目したのだ。 そして

  • アニマルスピリット - 情報考学 Passion For The Future

    ・アニマルスピリット ノーベル経済学賞受賞者ジョージ・A・アカロフと『投機バブル根拠なき熱狂』著者ロバート・シラーという二人の著名な学者が、経済におけるアニマルスピリット(行動への突発的な衝動)の質的な役割を明らかにする。翻訳は山形浩生で解説も書いている。 最近流行の行動経済学は人間の不合理さ(あるいは不合理に見える合理、合理に見える不合理)を強調しているが、そもそもマクロ経済学の父であるケインズが、アニマルスピリットの重要性を指摘していた。 アニマルスピリットの5つの側面として安心、公平さ、腐敗と背信、貨幣錯覚、物語が挙げられている。これら5つの要因が絡み合って、19世紀以降の大恐慌の大きな原因となってきたいう歴史的な説明がとてもわかりやすい。 「当の問題は、これまで何度も見たように、現在の経済学の相当部分が根底に持っている通念だ。マクロ経済学やファイナンスの専門家のあまりに多くが、

    yukio2005
    yukio2005 2009/07/30
    人間はとかく物事を物語(アニマルスピリットの一つ)として理解しようとする性質があり、それが経済のダイナミズムを形成する要因となる
  • 傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学 - 情報考学 Passion For The Future

    ・傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学 驚き。品包装用ラップで傷が治る?。2001年よりインターネットで傷を消毒しない、乾かさない「湿潤治療」を啓蒙する医師の書いた。コペルニクス的な転回が面白い。 ・新しい創傷医療 「消毒とガーゼ」の撲滅を目指して http://www.wound-treatment.jp/ 1 傷を消毒しない。消毒薬を含む薬剤を治療に使わない。 2 創面(キズ)を乾燥させない という二つの原則を守るだけで傷(擦り傷、切り傷、火傷など)が驚くほど早く、痛くなく治ってしまうという。そして消毒薬は、傷を治すどころか、人間の細胞膜タンパクまで破壊してしまうから使うべきではないとする。これまでの医療の常識を覆す最新治療法である。 傷が乾いてカサブタができたら治るというのもウソだと教える。 「カサブタは要するに、中にばい菌を閉じ込めて上から蓋をするようなものである。

  • ゲームと犯罪と子どもたち ――ハーバード大学医学部の大規模調査より - 情報考学 Passion For The Future

    ゲームと犯罪と子どもたち ――ハーバード大学医学部の大規模調査より 「1994年から2001年までに殺人、強姦、強盗、加重暴行による逮捕者数は44%減少し、逮捕者数に占める青少年の割合は1983年以来最低となった。1993年には殺人事件による青少年の逮捕者数が3790人に達したが、2004年は1110人で71%減少した。」 ちなみに1995年が一般には暴力的とされるアクションゲームの大ヒット作『DOOM』の発売年である。この7年間はゲームが一般に浸透していく時期であった。一般の予想に反して、米国では(おそらく日でも)ゲームの人気と現実世界の青少年の暴力は確実に反比例していたのである。 このはハーバード大学医学部は1257名の子供と500名の保護者、数百名の業界関係者を対象に、ゲームが子供に与える影響を科学的に調査した報告である。結論からいうと、いくつかの相関はあるが、子供のゲームと暴

  • 人はなぜ怒るのか - 情報考学 Passion For The Future

    ・人はなぜ怒るのか 怒りを感じる → 怒りの内容を分析する → 怒りに対処する どうも人は年をとると怒りっぽくなる。若いときと違うのは自分が怒っているとことを冷静に認識していることだ。心理カウンセラーが著したこのでは怒りの原因を不一致による違和感に求める。 怒りの理由への洞察。期待値と一致せず、裏切られたと感じたときに怒りを感じる。「~べき」「~しなければならない」「~すべきではない」「~してはいけない」という規範意識が根底にある人ほど怒ることが多くなるのが基原理である、という。 怒りを掘り下げていくと、恐怖や不安、心配や寂しさ、恥や罪の意識などの裏感情が怒りを強化している。それらの負の感情を意識的に軽減する練習をしよう、というのが書の趣旨。怒りの上手な表現方法(事実、裏感情、欲求と願望を整理する;怒りを表現する ほか)やイライラをワクワクに変える22の方法(違和感を大切にする;自分

  • アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ - 情報考学 Passion For The Future

    ・アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ 2000年前の沈没船から見つかった金属の歯車を持つ構造は、古代ギリシアで作られた世界最古のコンピュータだった。引き上げから100年以上を経て"アンティキテラの機械"の謎が解明されるまでの研究者達の苦闘を描いたドキュメンタリ。アンティキテラは時計の発明より1400年も早い。たったひとつの例外が数学の定理を書き換えるように、古代にあるはずのない構造の発見が科学の歴史を塗り替えた。発見された断片から失われた全体構造を想像し、使われた素材や表面に書いてある文字から、謎の物体の正体を推測していく。 『ムー』愛読者の私としては、アンティキテラの機械は"Oパーツ"の一つとして昔から知っていた。だが、科学者が最近になって物の古代コンピュータだと認定していたことには驚いた。アンティキテラの存在は、人間の知識の進歩が必ずしも直線的に進んできたわけではないかもしれ

  • ルポ 貧困大国アメリカ - 情報考学 Passion For The Future

    ・ルポ 貧困大国アメリカ 新書大賞2009の第1位受賞作。多くの読者のアメリカを見る目が変わる、だろう。 「アメリカ国勢調査局の2006年度における貧困の定義は、四人家族で世帯年収が二万ドル(220万円)以下の世帯を指し、その家庭の子どもを「貧困児童」とする。同局が発表したデータ(U.S. Sensus Bureau 2005)によると、2005年度のアメリカ国内貧困率は12.6%、うち十八歳以下の貧困児童率は17.6%(約六人に一人)で、2000年から2005年の間に11%上昇した。これは五年間で新たに130万人の貧困児童が増えた計算になる。」 米国では2005年時点で国民の12%が飢餓状態を経験している。貧困層は低賃金で不安定な雇用につきながら、無料給プログラムのフードスタンプでいつなぐ。高額の医療費も彼らを苦しめる。たとえばニューヨークで盲腸で1日入院すると243万円も医療費がか

    yukio2005
    yukio2005 2009/04/30
    アメリカの凋落はまだ序の口で、これからが危ないのではないかと心配になる。
  • 図解で分かるヒット商品の配色術 - 情報考学 Passion For The Future

    ・図解で分かるヒット商品の配色術 デジタルハリウッド大学教授で先端色彩研究室室長の南雲治嘉氏と同大学学長の杉山知之氏の共著。写真と図解を豊富に使いフルカラーでヒット商品の色彩をレビューしていく。 家電・機械、品、生活用品、これから来る商品デザインの4パートに約60個の最近のヒット商品が並ぶ。1商品につき見開きで右側に大きく商品写真、左に配色のポイントを語るカラーチャート、南雲先生尾解説文、杉山学長のひと言がある。メーカーの協力で入手したそうだが、商品の写真が改めて見るとこんなに美しいモノだったのかと思うくらいきれい。 収録商品はeneloop、iPhone3G、Vaio、Tenori-on、ポッキー、コカコーラ、雪見だいふく、カップヌードル、カロリーメイト、ブルドッグソース、お茶づけ海苔、お~いお茶、TSUBAKI、バファリンA、ジャポニカ学習帳、櫨ディア、金鳥の渦巻、マイルドセブンな