佐藤健&森山未來が驚き、戸惑い、試行錯誤を繰り返した時代劇の現場とは?佐藤健は「あんなにはちゃめちゃな撮り方をしていて、映画としてまとまることにビックリした」、森山未來は「その場その場でつくったセッションが、ドキュメンタリータッチの映画になって返ってきたみたい」と評した。共に英国のバーナード・ローズ監督に向けられたものだ。「枠にとらわれないでくれ」という奔放な演出に驚き、戸惑い、試行錯誤を繰り返した末に「サムライマラソン」は生み出された。だがそこには、外国人監督による日本の時代劇という概念を軽々と超える映画的マジックが詰まっている。(取材・文/鈴木元、写真/根田拓也) 時代劇という以前に、海外スタッフとの仕事が大きな動機になったという佐藤。小松菜奈、長谷川博己ら共演者にも魅力を感じていた。だが、撮影現場では「まさか、あんなことになるとは…」とこれまで培ってきた時代劇のイメージを覆される。