「古館(ふるたち)さん」「古舘(ふるたち)さん」 両方とも、御目に掛かった事が有る方は多いのではないでしょうか? 実際に会ってないとしても、書面上でお会いした事がある方は、殆どではないかと想像します。 そこで質問です。 この2つのタチはどういう関係ですか? カンの良い方はお気づきだと思いますが、これらは互いに異体字です。 「館」が正字(常用漢字字体・通用字体)、「舘」が俗字です。 しかし、更に疑問を投げかけます。 「舘」が俗字という事が書いて有りますが、本当に「俗に使われてきた」文字ですか? 実は、答えはNO!なのです。 もちろん、昨今では固有名詞に好んで使われていますが、歴史的には圧倒的にNO!なのです。 それってどういう事?と、この記事をご覧になっている皆さんは御思いでしょう。 まず、歴史的に書かれてきた文字の一覧を参照します。 ⇒http://coe21.zinbun.kyoto-u