全国の書店員が選ぶ「2010年本屋大賞」(本屋大賞実行委員会主催)の発表会が20日、都内で行われ、冲方丁(うぶかた とう)氏『天地明察』が大賞に輝いた。大賞のトロフィーを受け取った冲方氏は「これまでひたすら、自分の力のみ頼ってのハードル競走の気分でおりましたが、今回は棒高跳びの気分です。いろんな方がいろんな棒を継ぎ足してくださって、落ちたら死ぬんじゃないかってぐらい」と独特の表現を交えながら感慨深げにコメントした。同書は第31回吉川英治文学新人賞も受賞している。 【写真】あなたはもう読んだ? 2010年本屋大賞・ノミネート作表紙一覧 “出版不況”や“読書離れ”に危機感を覚えた書店員有志により創設された同賞は今年で7回目。書店員の投票だけで選出する点が特徴で、2009年の前回は湊かなえ氏の『告白』が大賞に選ばれている。 会場には、前年大賞受賞の湊かなえ氏もお祝いに駆けつけ、「冲方さんこ