ちなみに、食べるものにも困り、命の危険がある状態は、「絶対的貧困」と呼ばれます。生活保護などの公的制度が適用されます。 一方、「日本の子どもの貧困率は13.9%」という時の貧困は、「相対的貧困」です。 少し難しい言葉ですが、相対的貧困とは、つまりは、「日本で平均的な暮らしの半分以下の収入しかない」ということです。 「平均的な暮らし」は、国民全体がどれくらいの収入を得ているのかによって変わってきます。 「みんなが貧しい」という状況だと、「平均的な暮らしの半分」が、ほぼほぼ絶対的貧困になるということがありえますが、今の日本は豊かな人もいますので、「平均的な暮らしの半分」の人たちは、全員が飢えているわけではありません。 たとえば収入は、さきほどの設定の3人世帯の場合、年間の可処分所得は210万円程です。 月に直すと、だいたい17万円。 まさに、幸重さんの家計簿体験は、17万円という設定です。 参