・本当は怖いだけじゃない放射線の話 「放射線を正しく怖がる」ためのガイドブック。 福島第一原発事故よりもだいぶ前に出版されている内容。テレビやネットの情報を読みこんでいる人には常識となってしまった知識もあるが、まとめとして意味あり。 著者は放射線を「塩」みたいなものだ、とたとえる。 「生命は海で生まれたから体内に海水と同じ濃度の塩分を持っている───という有名な話をご存じのはず。だから何を食べても塩分を摂取していることになるし、適度の塩分がないと生命を維持することもできない。 しかし、摂取量が多すぎると高血圧を引き起こしやすくなる。一日あたり十グラムを超えるあたりから、高血圧になる可能性が"確率的"に上がってくるとされる。 さらに摂取量がヒトケタ上がると、生命が危険にさらされる。一度に二百グラムを超えて摂るようなことがあると、ほぼ"確定的"に死に至るとされる。」 自然放射線は一年間に平均2