(小海小学校の裏の渓谷。なかなかいいでしょう。) 「自由市場とグローバリズムは世界の流れだ」とは世の評論家たちがよくいうセリフである。神を畏れぬ評論家がそういうのは仕方がないが、牧師まで「自由市場は世界の流れだ」などというのを聞くと、「何を言っているんだ」と言いたくなる。この世の流れを肯定するだけなら、塩気を失った塩であろう。むしろ、聖書に基づいて、この世の流れがみこころにかなうものなのかどうかを吟味するのが神学者の務めであろうし、間違っているならばとりなし祈り、警告するのが預言者の任務だろう。聖書は経済原則についてなんと言っているのだろうか。そこで、今回は「ヨベルの年」にみる聖書的経済原則についてのメモ。 1.ヨベルの年に見る経済原則 旧約聖書の「ヨベルの年」には、聖書的な経済原則が示されている。それは「適切な規制の下における自由」という経済の原則である。 「25:8あなたは安息の年を七