衆院山口2区補欠選挙をめぐる記事で名誉を傷つけられたとして、安倍晋三前首相の事務所は9日、「週刊文春」(文芸春秋)の編集部あてに訂正と謝罪文の掲載を求める抗議文を送付した。 同誌5月15日号は、安倍氏が補選の街頭演説で、山口県光市の母子殺害事件の被害者遺族の本村洋さんに触れ、「お嬢さんを無残に殺された本村さん。そのお嬢さんの遺影を持って私のところにやってきて…」と発言し、安倍氏が本村さんを「政治利用」した、とする記事を掲載した。 これに対し安倍氏側は、「『お嬢さんを殺されたお母さんが…』と明確に述べたのであり、本村氏のことではない」などと反論した。