【リアル+オンライン】 「軽出版」は出版の未来を救うか ― 仲俣暁生さんが『橋本治「再読」ノート』を独りで編集・製作・販売して見えてきたこと 文筆家・編集者の仲俣暁生さんは今年4月、『橋本治「再読」ノート』という本をまとめて独力で「破船房」というレーベルから出版し、現在複数のチャネルを使って販売展開、と言うか、自らSNSで発信しオンラインショップを整備し、自らの手で発送して自らの足で書店に届ける、という社会実験をされています。 1冊1,400円、もちろんISBNは無し。初刷500部は既に完売し、二刷500部も毎週100冊程度が捌けていっているそうです。曰く、制作過程のすべてを自身でまかなっているので「商業出版で数千部規模の本を出すときの印税と同じくらいの収入が見込める」のだとか。 折しも神奈川近代文学館で橋本治の大規模な回顧展が開催され、その会場販売が大きく売り上げに貢献しているそうですが