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  • 柳与志夫『文化情報資源と図書館経営』読書メモ - みちくさのみち(旧)

    文化情報資源と図書館経営: 新たな政策論をめざして 作者: 柳与志夫出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2015/02/25メディア: 単行この商品を含むブログ (3件) を見る 日ごろお世話になっている柳さんから、以前お送りしたのお返しにということで、なんといただいてしまった、既発表論文集。 ご人にお礼と感想をお伝えたものの、広く図書館関係者の関心が集まるとよいと思って、こちらにも読書メモを掲げておきたい。 書の構成 田村俊作先生による序文では「図書館経営と文化情報資源政策に関するわが国初めての理論的な論集*1」とまで書かれている。 目次と、初出論文の発表年を※印で掲げておくならば、次のようになる。 第1部 図書館経営論の思想的基盤 第1章 図書館の自由―その根拠を求めて(共著) ※1985.6 第2章 知の変化と図書館情報学の課題 ※1995.6 第3章 公共図書館の経営―知

    柳与志夫『文化情報資源と図書館経営』読書メモ - みちくさのみち(旧)
    Guro
    Guro 2015/03/12
    確かになんとなく10年ぐらいのスパンでみても、図書館の公共論って新味がない気はする。不勉強不消化ではあるけど、期待して受けた司書課程でも、あまりこのあたりの議論にふれられなかった気はする。
  • ICT時代の日本史文献管理考 - みちくさのみち(旧)

    ちょっとした危機感 現在刊行中の『岩波講座日歴史』は、一応毎回購入して一冊一冊読みながらノートをつけているのだが、つい先日、近現代のとくに新しい時代に入ってきた巻を読んでいたところ、結構強いショックを受けた。ちょっと専門の時代や主題がずれたところになると、依拠している新しい説のフォローが全くできていないことに気がついたのだ。あわてて脚注を見ると2000年代後半から2010年代に出た新しい文献が並んでいるが、目を通していないものが多い。これではいけない、という危機感が募った。 近現代3 (岩波講座 日歴史 第17巻) 作者: 大津透,桜井英治,藤井讓治,吉田裕,李成市出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2014/12/19メディア: 単行この商品を含むブログ (2件) を見る そこで今回も、もう少し進んだ解決策をお持ちの方にご教示いただきたく、恥を忍んで自分のやり方を提示してみること

    ICT時代の日本史文献管理考 - みちくさのみち(旧)
    Guro
    Guro 2015/02/18
    研究者の方って、すでに管理法を確立していると思いきや。時代がどんどん変化するから、管理方法も変わらざるを得ないのね。。/(書誌情報提供が研究の一助になるにはどうしたらいいのだろうか)
  • 敢えて読書史と読者史に思うことの断片いくつか - みちくさのみち(旧)

    ――和田敦彦『読書歴史を問う―書物と読者の近代』読書メモ 読書歴史を問う視点 和田敦彦著『読書歴史を問う―書物と読者の近代』(2014年、笠間書院)を読んだ。 読書歴史を問う: 書物と読者の近代 作者: 和田敦彦出版社/メーカー: 笠間書院発売日: 2014/07/28メディア: 単行この商品を含むブログ (9件) を見る 刊行前から楽しみにしていたで、出たらぜひとも感想をまとめておきたいと思っていた。発売後すぐに読んだのに、身辺が少し慌ただしかったためにブログの更新自体が停滞してしまったが、以下、書を通じて考えさせられたことについてまとめていきたい。 書の目次については、すでに版元が詳細なものを公開しているが、以下に掲げる全10章からなる。 第1章 読書を調べる 第2章 表現の中の読者 第3章 読書の場所の歴史学 第4章 書物と読者をつなぐもの 第5章 書物が読者に届くま

    敢えて読書史と読者史に思うことの断片いくつか - みちくさのみち(旧)
    Guro
    Guro 2014/09/29
    読んだ。NDCに当てはまらないような、境界分野の研究ということか。
  • 「最近の図書館システムの基礎知識」を読んで考えたこと - みちくさのみち(旧)

    最近の図書館システムの基礎知識 『専門図書館』264号(2014年3月)に掲載された林豊氏の「最近の図書館システムの基礎知識―リンクリゾルバ、ディスカバリーサービス、文献管理ツール」という記事を読んだ。 『専門図書館』の図書館システム特集に解説記事を書きました - ささくれ 最近、図書館情報学に関する情報収集のお仕事にほんの少しだけ関わり始めたこともあって、ふだんあまり意識的には読まないシステム系の論文も、勉強しないままではいけないなと思っていた矢先。このテーマで、しかも林さんの執筆とあればこれはと思い、さっそく読んでみた。 『専門図書館』は色々な特集をしているが、今回は「図書館システム2014」と題する特集で、林さんの記事の後には、各社の製品紹介が続々と続く。ちょうど巻頭論文+総説のような感じになっていて、もうなんというか大御所のようであると思ったりした。さすがすぎる。 同記事で紹介され

    「最近の図書館システムの基礎知識」を読んで考えたこと - みちくさのみち(旧)
    Guro
    Guro 2014/04/09
  • 辞書事典にしたしむの話2――佐滝剛弘『国史大辞典を予約した人々』読書メモ - みちくさのみち(旧)

    記事は出たばかりののネタばれを含みますので、ご注意ください) 国史大辞典 何とも変わったが出た。書は、『国史大辞典』を予約した人々はだれか、ということをひたすら紹介し続けるというである。 国史大辞典を予約した人々: 百年の星霜を経たをめぐる物語 作者: 佐滝剛弘出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2013/06/30メディア: 単行この商品を含むブログ (8件) を見る 目次はこちら(出版者HP)から。実業家や文学者に華族、理系の人々、官公庁に学校の先生、さらに書店や図書館もあるから、図書館史の一資料ともいえそうだ。 『国史大辞典』という、日史のことを調べるのにまずこれを引くという辞典の存在について、大学で日史を専攻した人のなかには知らない人は恐らく存在しないし、また図書館で人文系のレファレンスをやったことがある人も最初に覚えるレベルで有名なだろうと思う。今はジャパ

    辞書事典にしたしむの話2――佐滝剛弘『国史大辞典を予約した人々』読書メモ - みちくさのみち(旧)
    Guro
    Guro 2013/07/05
    過去の人物について調べるのが困難だった、という著者に対して、専門分野でなくとも図書館的レファレンスを動員すれば解決可能では、というサジェスチョン。調べるのわくわくすると、この時代にも興味がでます。
  • 辞書事典にしたしむの話 - みちくさのみち(旧)

    図書館におけるレファレンスってのは、何なんだろうとこの頃考えている。私がレファレンスの担当になって、ひと月ほど経った。 『夜明けの図書館』の葵ひなこさんなら、「Q.レファレンス・サービスって何」と聞かれたら、 「司書が利用者の調べもの、探しものをお手伝いするのが「レファレンス・サービス」」 と答えるのだろうか(というかそれは帯に書いてある)。いっぽう私はというと、何か釈然としないまま仕事しているところがあって、そうして再びこの問いに返ってしまうのである。レファレンスというのは、結局何なんだろうか。 夜明けの図書館(2) (ジュールコミックス) 作者: 埜納タオ出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2013/05/16メディア: コミックこの商品を含むブログ (7件) を見る レファレンス・スキルとは図書館員の資質に関わることなのか、もっと普通の能力なのか。そんなことを考えつつ「昔の人ってどう

    辞書事典にしたしむの話 - みちくさのみち(旧)
    Guro
    Guro 2013/05/20
    ”ものを安易にきくことは、文化を低めることだ” おお。これはすごい言葉だ。/”そこで憲法のようにあらゆる角度から検討しなければならないとき” 昨今の改憲論議にかような博覧強記はありやなしや。
  • ジャック・デリダ『アーカイヴの病』読書メモ―<アーカイヴ>を思想する、その手前で。 - みちくさのみち(旧)

    ※前回前置きで終わってしまった記事の続きです。 原題は”Mal d’archive.”1995年刊行。英訳すると”Archive Fever.” “mal”は「苦痛」。外務省のHPにも咄嗟のフランス語みたいなページがあって、それを見ると、頭痛は” mal de tete”とかあるので、そういうニュアンスのものらしい。Amazonで英訳を見ると、燃え上がる火が表紙に用いられている。 アーカイヴの病 (叢書・ウニベルシタス) 作者: ジャック・デリダ,福 修出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2010/11/04メディア: 単行 クリック: 53回この商品を含むブログ (16件) を見る[rakuten:book:12143795:detail] しかし何故デリダが、ということをまず思った。私の貧しい哲学知識を駆使すると、脱構築をキーワードにして、形而上学を批判し、ことばと意味の

    ジャック・デリダ『アーカイヴの病』読書メモ―<アーカイヴ>を思想する、その手前で。 - みちくさのみち(旧)
  • 文化と社会のパラドクスについて――明治時代の「美術」問題から - みちくさのみち(旧)

    芸術は誰のものなのか。みんなのものなのか、あるいは見る人が見て分かれば良いものなのか。マルクス主義なら使用価値に対する交換価値としてこれを論じるだろうし、文化人類学なら生存財に対する威信財としてこれを論じるだろう。そのパラドックスは、私が愛してやまない『ギャラリーフェイク』第一話のモネのつみわらの話に集約的に表現されている。 ギャラリーフェイク(1) (ビッグコミックス) 作者: 細野不二彦出版社/メーカー: 小学館発売日: 2012/09/25メディア: Kindle版 クリック: 9回この商品を含むブログ (7件) を見る 何故急にこんなことを考えついたのかというと、最近、芸術は社会に役立つべきか、とか、あるいはモラルに著しく反する芸術は許容されるべきか、とかいう話題を立て続けに見たからである*1。 ここで時事的な問題をあれこれ批評する趣味は全くないし、当事者の人たちがしかるべく対応さ

    文化と社会のパラドクスについて――明治時代の「美術」問題から - みちくさのみち(旧)
    Guro
    Guro 2013/02/13
    今にはじまったハナシではないのはわかる。常に問われ続けてる=終わりはない、ということか。/図だけ某国なのが残念
  • 学びて時にこれを習う(5) 藩校文庫とその行方 - みちくさのみち(旧)

    前回まで (1)、(2)、(3)、(4) 文庫とは何かを考える 江戸時代の学問観と文庫の関係を辿ってきて、ようやく文庫設立の動機のようなところまで書くことが出来た。しかし国学者が作った文庫以外にも、江戸時代には多数の文庫が存在した。幕府の昌平坂学問所の文庫はもとより、各藩の藩校にも文庫があったはずである。そこでどのようなものがあったのか、小野則秋の『日文庫史研究』をもとに、ごくごく簡単な一覧表を作ってみた。小野のは、九州のものが多かったり、神社が多かったりして、全国的な動向を網羅しているわけではないようだが、一応の目安になるだろう。 藩校については、近年、基資料となってきた『日教育史資料』の批判的な検証が進められつつあり、また読書論・読者論の観点から庶民の読書傾向を探る試みも出て来ているという。 近世藩制・藩校大事典 作者: 大石学出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 2006/

    学びて時にこれを習う(5) 藩校文庫とその行方 - みちくさのみち(旧)
    Guro
    Guro 2012/11/13
    これってひと講義分の分量になるんじゃないかと。。/神奈川には文庫ってなかったんだっけかなあ。藩がなかったんだからなあ。。
  • 学びて時にこれを習う(4) 国学と文庫 - みちくさのみち(旧)

    国学の登場 前回まで(1)、(2)、(3) 前回の終わりで、近世思想における学問の展開と文庫について、もう一度新しいフレームのなかで考え直してみることも重要そうだと書いた。そういった図書館史を構想する場合、もちろん私自身がもっと江戸時代の出版について今のような段階を脱して詳しくならなければいけない。その点で、昌平坂学問所や紅葉山文庫、和学講談書などの和書、漢籍を引き継いでいる内閣文庫のが出たのは勉強になる*1。 幕府のふみくら―内閣文庫のはなし 作者: 長澤孝三出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 2012/08/01メディア: 単行 クリック: 9回この商品を含むブログ (3件) を見る さて、ここまで書いたので、やはり国学のことに触れないわけにはいかない。とはいえ、契沖から国学の四大人とされる荷田春満(1669〜1736)、賀茂真淵(1697〜1769)、居宣長(1730〜18

    学びて時にこれを習う(4) 国学と文庫 - みちくさのみち(旧)
    Guro
    Guro 2012/11/13
    (難しいところはほおっておいて)楽しんで読みます。
  • 学びて時にこれを習う(3) 江戸時代の学問観と学習法 - みちくさのみち(旧)

    前回まで (1) (2) 荻生徂徠が博学を尊び、彼の学問観にいたってようやく文献研究として<スタディ>が自立してくる、と書いたが、もう少し調べてみると、そう単純な話ではなく、ちょっと違うかもしれない、慎重に考えた方がいいとも思えてきた。 文献研究の「幅」 徂徠が歴史を重んじたのは、実際そう言っているテキストがあるわけだから確かであろうが、だからといってそれは別に今日想像される歴史学に近いものと捉えるのは、かえって無理なのかもしれない。例えば日において、近代歴史学を切り拓いた一人、重野安繹の有名な講演「学問は遂に考証に帰す」では、代表的な考証家として、 新井白石、居宣長、伊勢貞丈、塙保己一、狩谷棭斎、伴信友、黒川春村、岡保孝… の名前が挙げられているものの、むしろ徂徠は入っていない。重野は近年研究が進められている幕末の昌平坂学問所という、西洋の知識も入ってきていた場所で朱子学を身に付け

    学びて時にこれを習う(3) 江戸時代の学問観と学習法 - みちくさのみち(旧)
    Guro
    Guro 2012/11/06
    不勉強でちょっと難しいけど興味深く読んだ。教育論や教育史を(ちょっとだけ)みたような気がするけど、こうした学問観の変遷ってあんまり触れられていない気がする。
  • 学びて時にこれを習う(2) 文献研究<スタディ>の成立 - みちくさのみち(旧)

    (1)の続きです。 近世・近代の「実学」についてのイメージとは別の切り口でも少し考えてみたい。 何故か生き生きと「学問」している人々を描く小説 最近読んだ冲方丁の歴史小説群は、『光圀伝』にせよ、あるいは『天地明察』にしてもそうだが、なんだか実に生き生きとして「学問」する人々が出てくる。印象的なのは、筋骨隆々のマッチョなお侍ほど、若さと体力に任せて力いっぱい「読書」することだ。それが「文武両道」なのだと言わんばかりに。 皮肉屋で線の細い連中は、それはそれで驚異的に頭の回転が速く、みな書物が好きである*1。相手を論破するために、相手のよっている解釈を批判する文献を血眼になって探したりしている。史実かフィクションかはさておき、ある種の限界状況みたいなところでそれでも学問するしかないと思い定めた人たちの物語なので、私もそうだったが、周りにも勧めてみたら、院生時代を思い出して「身に詰まされる…」とい

    学びて時にこれを習う(2) 文献研究<スタディ>の成立 - みちくさのみち(旧)
    Guro
    Guro 2012/10/26
  • 学びて時にこれを習う(1) 「実学」の「伝統」に関する覚書 - みちくさのみち(旧)

    このところ「学問」とは何であるかについてぼんやりと考えている。 図書館に就職してよりこの方、多くの「学問論」を目にしたし、また色々な人から学問観を聴く機会を得た。これは職業柄のせいかもしれないが、ある意味では、他の人よりも多く学問論に接してきたような気もする。 その場合、論者が大学なりで修めた一つの学科をベースにして議論を組み立てているのが普通であった。それは当然の話で、自分の知らない分野の話からは刺激も受けたし、参考になったりしている。日々、全く自分が大学で専攻していたものと違う資料についての案内をしながら、例えば自分がやってきた歴史についての意義を、お客さんに話したら、へえそれは大事だね、と言ってもらえるのだろうか、ということもしばしば考えた。 図書館は研究を支援する。読書普及とか、文化の醸成とか、地域コミュニティの結節点であるとか、館種の違いによって*1、程度の差こそあれ、学問と図書

    学びて時にこれを習う(1) 「実学」の「伝統」に関する覚書 - みちくさのみち(旧)
    Guro
    Guro 2012/10/24
    (高校の時の倫理の授業を思い出しつつ読みました)
  • 図書館史の勉強をはじめた理由 - みちくさのみち(旧)

    最近、図書館史を専門にしているわけではない友人たちが、続々と図書館史関係の優れた発表をしていて、焦っている。 図書館系勉強会KLC 「図書館史を勉強したい!教科書分析編」(発表者:min2flyさん) 図書館研究所あるいは「図書館の頭脳を持ちたいという夢」について(kitoneさん) 来私だって焦るほど専門ともいえないのだが、図書館史勉強会の事務局なども引き受けているので、今回は「なぜ図書館史なのか」ということについて、個人的な出発点を書いてみたい。 むろんここに書かれることは私個人の動機であって、勉強会総体の意志では全くないし、勉強会にはむしろいろいろな関心の方が参加していただいて議論したほうが面白いと思っているので、あくまで私見ということをお断りしておく。 もともと私は、大学・大学院で日近代の思想史を専攻していた。図書館でのアルバイト経験はあったが、図書館情報学を専攻したわけではな

    図書館史の勉強をはじめた理由 - みちくさのみち(旧)
  • 江上敏哲『本棚の中のニッポン』読書メモ - みちくさのみち(旧)

    棚の中のニッポン―海外の日図書館と日研究 作者: 江上敏哲出版社/メーカー: 笠間書院発売日: 2012/06/01メディア: 単行購入: 3人 クリック: 183回この商品を含むブログを見る 日人の知らない「海外の日図書館」。そこはどういうところで、今何が必要とされているのか――。 待望のが出た。 海外の人が日研究をするための資料はどういう風に整えられていて、どう使われているのか。日人が国内で作成した資料は、どう海外に渡っていくのか。それを媒介するための「橋」は、いまどうなっているのか。をとても丁寧に論じたである。 書については、著者のブログなども参照。 目次については、このほか版元のHPも。 一つの思い出から始めたい。 もっぱら国内出版物を集める担当をしている今の職場と異なり、以前はカウンターに出ていたので、図書館仕事のなかで英語を話す必要とすることがあった。

    江上敏哲『本棚の中のニッポン』読書メモ - みちくさのみち(旧)
    Guro
    Guro 2012/06/07
  • ある「あとがき」の話 - みちくさのみち(旧)

    歴史は何のために書くのか。この手の質問を人からされたら、私は嫌な顔を隠せとおせないだろう。ただ、昨日のエントリについてそういう疑問が生じたかもしれない…という懸念は、私のなかにもあって、やはり不十分な文章をパブリックな場にあげても傷つくのは私自身だという反省も、自戒も、今ともにある。 研究費の申請や何やらで、研究の意義を語らなければならないということは、個々にある。個々にあるのだけれど、何故お前は歴史を書くのか、という風な問いの形式で出されると、なんだか面と向かって生まれてきた意味を問われているような気が反射的にしてしまう。わからない人には禅問答のようなことを言っている気がするので、もう少し補足する。 あくまで個人的な考えだけれど、その人自身が抱え込んだいかんともしがたいような混み入った事情と、それをもって社会と向き合ったときに出てくる違和感を編成しなおしたのが人文科学の問題意識であって、

    ある「あとがき」の話 - みちくさのみち(旧)
    Guro
    Guro 2011/09/26
    歴史に限らずすべからく研究というものはそういうものなんだろうね。なので、研究者などの集まりに混ざるときはその態度に最大限に敬意をもってあたらないと。(←ここには自分は研究者ではないという逃避がある)
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