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日経新聞文化部から夕刊読書欄「読書日記」に四回連載(12月)をしないか、という依頼があった。最近の本の書評ではなく、「思い出の本」「感銘を受けた本」を四冊選ぶようにとのことだった。一回の分量はわずか550字。難しいなぁと思いつつ、これも経験と引き受けた。いろいろ考え、高校生の頃にぼろぼろになるまで読んだ本三冊、三十代からの座右の書一冊、を選んだ。以下、12/6, 12/13, 12/20, 12/27の日経夕刊に掲載された文章の転載である。 (1) 「バビロンの流れのほとりにて」(森有正著): 自分の中の軽薄さを殺す 「人間が軽薄である限り、何をしても、何を書いても、どんな立派に見える仕事を完成しても、どんなに立派に見える人間になっても、それは虚偽にすぎないのだ。(中略)自分の中の軽薄さを殺しつくすこと、そんなことができるものかどうか知らない。その反証ばかりを僕は毎日見ているのだから。それ
テヘランでロリータを読む スポンサード リンク ・テヘランでロリータを読む 1950年生まれ、イラン出身の女性英文学者アーザル・ナフィーシーの回想録。全米150万部のベストセラー。 彼女は父親は元テヘラン市長、母親はイラン初の女性国会議員という名門に生まれたが、欧米で受けた教育により、出自のイスラーム社会を客観視する能力を身につけた。留学から帰国してテヘラン大学で教員になる頃、母国はホメイニの革命が起きて社会状況が一変する。女性に自由はなく、権力や男性への服従を求められた。 投獄と処刑が日常化した社会。風紀の取締りと称して一層、女性の人権は無視される。著者はヴェールの着用を拒否して大学を追われることもあった。そしてイラン・イラク戦争による混乱と恐怖も生々しく書かれている。 状況に失望し大学を辞した彼女は、女性の仲間や学生たちと秘密の読書会を開くようになった。禁じられた書物であるナボコフの「
実に二年以上のブランクを破っての「世界文学全集」第三回目は、レイモンド・チャンドラーの『長いお別れ』である。 長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1)) 作者: レイモンド・チャンドラー,清水俊二出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1976/04/01メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 89回この商品を含むブログ (231件) を見る この作品に関しては何度も(裏表紙にあるように)「畢生の傑作」と書いてきたので今更こんなことを書くと意外に思われるかもしれないが、畢生の傑作である。ロバート・アルトマンによる映画版は、原作を見事に崩した佳作でこちらもお勧め。 さて、チャンドラーの文体には気取ってるといった批判があり、それに対してはワタシはむきになって反論するわけだが、「章の終わりごとに警句じみた一文をひねり出そうとする」というのは、例えば以下のようなものを指しているのだ
昨日,東野圭吾(ひがしの・けいご)『容疑者Xの献身』(ISBN:4163238603)を題材にした読書会が開催されたので参加してみた。 この作品を文学研究科の人たちが,どのように捉えているのかに興味があって出かけていったわけなのですが,論点は「『容疑者X〜』は本格ミステリであるか」論争でした。何でも,発端は二階堂黎人の発言とのこと。 http://mystery.parfait.ne.jp/wiki/pukiwiki.php?%A1%D8%CD%C6%B5%BF%BC%D4%A3%D8%A4%CE%B8%A5%BF%C8%A1%D9%CB%DC%B3%CA%CF%C0%B5%C4 http://d.hatena.ne.jp/ending/20060103#p1 『ミステリマガジン』にて誌上討論が繰り広げられているが,2006年3月号(ISBN:B000E5KWEK)においては, これは「限
【書名】〈読書国民〉の誕生:明治30年代の活字メディアと読書文化 【著者】永嶺重敏 【刊行】2004年3月30日 【出版】日本エディタースクール出版部,東京 【頁数】xvi+273 pp. 【定価】2,800円(本体価格) 【ISBN】4-88888-340-8 【書評】※Copyright 2004 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved 読書する人と文化を支える社会的装置の形成をたどる 刺激に満ちた読書史である.著者は活字を読む一般大衆すなわち〈読書国民〉を「新聞や雑誌や小説等の活字メディアを日常的に読む習慣を身につけた国民」(p.vi)と定義し,そういう〈読書国民〉が近代日本においてどのように形成されてきたのかを明治時代の活字文化の発達とあわせて考察する. 第1部では,新聞・雑誌の全国的均質化と同時化の結果,「全国読書圏」なるものが成立したと指
1月30日の夜、オンライン上で『「ニート」って言うな!』の読書会を行いました。参加者は私(chiki)、上山和樹(id:ueyamakzk)さん、井出草平(id:iDES)さんの3人。以下はそのチャットログに多少手を加えたものです。上山さんと井出さんがそれぞれ既に触れているように、様々に対立したこのチャットは、3人にとってブレーンストーミング的な役割を果たしました。絶えず議論が継続していくweb上においては、既に過去のものになっているような部分もあり、またクローズドな場ということで不用意な発言も多くありますが、今後の議論に役立つかもしれないのでここに発表させていただきます。 ◆参加者プロフィール 上山和樹さん…『「ひきこもり」だった僕から』の著者であり、ひきこもり問題について丹念に考察するBLOG「Freezing Point」を運営。現在、ホームレスの人しか売り手になれない雑誌、『ビッグ
小さい物への興味は、誰しもが多少なりとも持っているのではないかと思う。フィギュアやドールハウスのブームを引き合いに出すまでもなく。 そこで、今回は「豆本」である。お米に般若心経を書いたりする感覚が好きな私には、たまらない世界。 電子手帳、PDAと、情報を携帯する方法は進化してきたが、原点はここか。西洋の豆本、ギネスに載った豆本など紹介しつつ、豆本の魅力を探っていきます。また、お約束で手作りもいたします。 (text by 乙幡啓子) 原点は般若心経 私事で恐縮だが、実は中学生のころ、豆本を作ったことがある。 そのころは何でも覚えて自慢したかったので、「世界の首都」や「数の単位(億、兆、京など)」を片っ端から友人と競って覚えあっていた。まあ、中学生ってそんな温度あるだろう、誰しも。 それがエスカレートして行き、ついに「般若心経」をソラで覚えてやろうということに。インターネットもない時代、図書
新潟市立臼井小学校で公開されている、生徒による感想文読書ブログが面白い。 新潟市立臼井小学校の図書室から送られる、生徒たちによる読書感想文読書ブログ。エントリーが学年向きに別れており、感想には個々のイニシャルが入っているので読書傾向を追ってみるのもいいだろう。所々に顔文字が入るのもご愛嬌。「・ω・σ オススメ」なんてのも、ついつい読みたくなる。あらすじの紹介文が絶妙のタイミングで終わっているものもあり、小学生も侮れない。 (元/コンバンハチキンカレーヨ再) エキサイトブログユーザーならブックマークレット機能を利用してこのページにトラックバックできます。 この記事のトラックバック(0) ※以下の内容は個人が運営するブログに書かれたエントリです。こちらをご一読の上、ご覧下さい トラックバックはありません 前後の記事 [8月17日] 三重県鳥羽に乱歩資料館『幻影城』がオープン! [8
雑誌といってもいろいろあるが著者によって「男性誌」と思われる雑誌について、いろいろと粗を探してつっこむ随筆集。軽く読めてしまうが、資料を読み込むのがなかなか大変で手間がかかりそうな仕事だな、と思った。 しかし、筆者のつっこみは執拗なきらいもある。おもしろおかしくするためなので仕方ないのだろうが、雑誌の文章がもつ煽情主義について、多くの活字中毒者は自覚的なのではないだろうかと思ったり思わなかったり。本書を通読して、わたしがいかに雑誌というメディアに興味が無かったか/無いかがよく分かった!これは収穫ですね〜。 民俗学入門のような内容かな、と手に取ってみたら、最初の部分で、柳田國男や折口信夫に触れてはいるものの、著者の研究対象についての記述が半分くらいを占めていた。 「都市の心性」という文句が定義されることなく、何度も何度も出てくるので、学者の割にはずいぶんとあいまいなことばを遣うのだな、と思っ
絵の超初心者ド下手くそ人間が、20日間絵を描いて感じたこと わたしは、「文の人」だ。絵を描くのは大の苦手。 そんなわたしが、ひょんなことから絵を描き始めた。 そうしたらおもしろくなって約20日間、なにがしかを描きつづけている。 未知の領域での挑戦は、発見が多い。 また、ここまで絵を描けない人間の挑戦は、あまりネッ…
大森望(おおもり のぞみ) 1961年生まれ。翻訳家・評論家。著書に『現代SF1500冊 回天編 1996‐2005』『現代SF1500冊 乱闘編 1975―1995』(太田出版)、『読むのが怖い!』(ロッキング・オン/北上次郎と共著)、『ライトノベル☆めった斬り!』(太田出版/三村美衣と共著)など。訳書にコニー・ウィリス『航路』(ソニー・マガジンズ)、『犬は勘定に入れません』(早川書房)など多数。編訳書にシオドア・スタージョン『不思議のひと触れ』『輝く断片』(河出書房新社《奇想コレクション》)がある。「このミステリーがすごい!」大賞最終選考委員。2006年春には『無刀流SF翻訳講座(仮)』(研究社)が刊行予定。個人サイト「大森望SFページ」 『現代SF1500冊 乱闘編 1975‐1995』 大森望/太田出版 『現代SF1500冊 回天編 1996‐2005』 大森望/
「姑獲鳥の夏」を読み終わった。おもしろかった、が、ちょっと消化しそこねた部分も残った。あまり関係ない話だが、この本は文章や台詞がおもしろいんだけど描写されている映像を思い浮かべつつ読むのも大事かなとも思いながら、なぜなら仮想現実であるとか錯覚というものは、それを像に描いてはじめて腑に落ちるものだろうからだが、しかしあまり脳内映像化にこだわりつつ読み進めるようなものではない気もしていて、なぜならこれは体験や舞台の話でなく記憶の話なのだろうとも思えるからで、だから本を読み進めていく行為が、文字の記憶と映像の記憶が個別に最初から最後まで完結せず、それらがごっちゃになっているというか、両方ともある部分や片方だけしかない部分など、おれの記憶への格納のされ方がまちまちというか、ちぐはぐにつながっているような、つながっていないようなかんじで、そのへんも読んでて楽しめた。これスピード優先で読まなかったら全
→http://www.sankei.co.jp/enak/2005/may/kiji/08bccross.html 街中を図書館に! 読み終えた本をわざとカフェや駅に放置し、偶然手にした人にまた読んでもらうという「ブッククロッシング(BC)」の活動が世界中で広がっている。本には専用のID番号がつけられ、インターネットにアクセスすれば、その本がどのような経緯で自分の元へたどりついたか確認できる。2001年に米国で始まり、150カ国以上、35万人の読書家たちが参加。百九十九万冊の“蔵書”は、今日も世界のどこかで読まれている。 id:rinriさんのところから。素敵すぎ。 -> related url : http://www.bookcrossing.com/ →http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582620256/ 5,775円。ちと高い。
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