以前輸出もされる商品のデザインにはその国に適したローカライズが必要になる事もあると書いたけど、それは国内でしか流通しない商品であっても同じだ。 以前勤めていたデザイン事務所では家庭日用品を主にデザインしていたのだけど、そこでの仕事で色々面白いことを教わった。 洗濯物を干す道具で複数のピンチが円形や角形の枠に付いたものがあるが、不思議な事に西日本と東日本ではあれの売れ方に顕著な違いがあるのだ。どちらかなのかは忘れたが、円形が売れる地域では角形が売れず、また角形が売れる地域では逆に丸形が売れない。 また表面が波形になった肉焼き用の鋳物のプレートのデザインをした時のメーカーの担当者の話では、その商品は本州では全く売れず、ではどこでビジネスするのかというと九州限定だという。 上記の話は随分以前の話なので現在ではどうかは分からないけど、デザイン作業には自分が住んでいるところでの生活体験や情報だけでは