台湾有事の臆測が飛び交い、半導体戦争が熱を帯び、核戦力の強化にしのぎを削る。米国と中国は、あたかも「新冷戦」へと突き進んでいるかのように見える。 深まる対立を象徴する場面が3月にあった。中国の習近平国家主席は「米国率いる西側諸国が中国を封じ込め、包囲し、抑圧している」と米国を痛烈に批判した。 その翌週、米英豪の首脳が米西海岸の海軍基地に集結した。2027年にも米英の原子力潜水艦部隊を豪州に派遣し、30年代に原潜の配備を進めることで合意した。 バイデン米大統領は「インド太平洋の抑止力を高める」と強調したが、中国は「誤った危険な道を進んでいる」と猛反発した。 台湾有事は自明の理か 米国が西太平洋の戦力強化を急ぐのは、中国が台湾の武力統一に含みを持たせているためだ。米軍はその準備が整う時期を27年と予測している。 中国は米国の介入を阻止しようと力を誇示している。多数の戦闘機や艦船を動員し、台湾周
きょうは「こどもの日」です。すべての子どもが自分らしく、幸せになることを願う日です。 この願いを実現するための「こども基本法」が先月、施行(しこう)されました。子ども本位の政策を作るよう定めています。 元になっているのは国連の「子どもの権利条約」です。日本は30年近く前に条約を受け入れましたが、その内容をまとめて反映させた法律はありませんでした。 基本法で大事にすべき考え方として最初に掲げられたのは、すべての子どもが大切にされ、人権を守られることです。子どもが意見を言う機会を確保することも求めています。 そうした考え方は、日々の生活とどのように関わってくるのでしょうか。 自分たちで作った校則 埼玉県神川(かみかわ)町の神川中学校の取り組みを紹介しましょう。 生徒会は一昨年、全校生徒にアンケートを実施し、髪形や衣類の色などについて厳しく定めていた校則への不満が多いことを知りました。 先生たち
新型コロナウイルス感染症の影響が収まりつつある今、忘れてはならないことがある。開発に伴って動物から人へのウイルス感染が広がってきたという歴史的な事実である。 これまでに確認された新興感染症の7割以上が動物由来とされる。新型コロナもコウモリからうつったとの説が有力だ。背景に、森林伐採などの環境破壊がある。 古来、人は自然と共生してきた。動植物を食料や燃料にしながらも、乱獲には至らなかった。動物とも適度な距離を保ってきた。 ところが、産業革命以降、資源を求めた大国が植民地を広げ、開発を進める過程で、多くの自然が破壊された。 「第6の絶滅期」に直面 地球温暖化の影響も深刻だ。各地で甚大な災害が頻発し、生態系にも大きな打撃となっている。 約800万種いるとされる動植物のうち、100万種が絶滅の危機に直面する。約6600万年前に恐竜が姿を消した時に続く「第6の大量絶滅期に入った」と言われる。 第5期
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く