今回の原稿はホノルルで書いている。たまたま、日本の人気グループが2日続けてコンサートを開くとかで、ワイキキのホテルは日本人女性に占領された感がある。今も現地土産物店の第1外国語は日本語のようだが、耳を凝らせば、あのけたたましい中国語が遠くから聞こえてくる。 大体が10人程度の団体、それも標準語だけでなく、広東語、上海語などの方言が交じっている。振り返れば、色白長身の北方系から、背が低く浅黒い南方系まで多種多様の中国人観光客が見える。ハワイに来てまで中華世界の多様性を思い知らされるとは想像もしなかった。 部屋に戻ると、テレビのニュースがスコットランド住民投票の結果を報じていた。案の定、独立は否決されたが、グローバル化が進むこの21世紀に民族独立を主張するスコットランド人とは一体何者なのか。そう考えたら、昔ハワイが独立王国だったことを思い出した。ハワイ人は独立を志向するだろうか。ワシントンはハ