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ブックマーク / geopoli.exblog.jp (8)

  • プーチンは失敗した?フリードマン論文 | 地政学を英国で学んだ

    ウクライナのニュースを見ていると、何が起きているのか、どこに向かっているのか、よくわからない。情報には事欠かないが、その多くはソーシャルメディアのアカウントからで、そのすべてが信用できるわけではないし、またその性質から全体像を把握することはできない。デジタル時代といえども「戦争の霧」が晴れることはない。 しかし、いくつかの予備的な結論を出すには十分な情報がある。 ロシア軍は優勢であったにもかかわらず、戦術的な奇襲と圧倒的な数の可能性という利点があった開戦初日には、予想されたほどの進展はなかった。最初の攻撃は広く期待されていたようなエネルギーと推進力には欠けていた。ウクライナ人は気迫に満ちた抵抗を見せ、侵略者に犠牲を強いた。しかし今日の情勢はさらに暗くなる可能性があり、将来はもっと厳しく辛い日々になるだろう。しかし「プーチンは勝ち目のない戦争を始めたのだろうか」と問うのはもっともなことである

    プーチンは失敗した?フリードマン論文 | 地政学を英国で学んだ
  • 地政学的な理由で対外政策を変えられないトランプ | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はまたしても晴れてますが、とにかく寒くてびっくりでした。朝の寒さが強烈です。 さて、先週の放送でもとりあげた、ロバート・カプランの意見記事の要約です。 ちょっと長いですが、「地政学」という意味ではとても参考になるものです。 === トランプはなぜ米国を世界から撤退させられないのか by ロバート・カプラン アメリカはどれほど世界に関与すべきかという問題は、われわれの歴史においても常に議論の的となってきた。たとえば1821年には、ジョン・クインシー・アダムスは、海外に出かけて行って「怪物を探して倒す」ようなことをすべきでないと忠告している。 ところが彼の想像をはるかに越えたレベルで世界が相互接続されている現代の世界では、われわれは彼の忠告の真逆のことを行わざるを得ないし、ときにはそれを行いたいという魅力にとりつかれる。その結果が、バルカン半島やアフガニスタン、イラク、シリアであ

    地政学的な理由で対外政策を変えられないトランプ | 地政学を英国で学んだ
  • なぜわれわれは一人の人間にしか感情移入できないのか | 地政学を英国で学んだ

    今日の甲州は朝から晴れて快晴ですが、気温がかなり低めです。 さて、先週の放送(http://live.nicovideo.jp/gate/lv244148252)でも紹介したNYタイムズ紙の記事ですが、その内容が極めて示唆に富むものであったので、あらためてここで紹介します。 内容は「なぜ人間は相手が一人だけだと感情移入することができるのに、複数の人間の場合には関心が薄れるのか」という根的な心理学の問題について切り込んだもので、大変興味深いテーマについての最近の知見を元にしたものの要約です。 === 哀れみの算術 by スコット・スロヴィック&ポール・スロヴィック http://www.nytimes.com/2015/12/06/opinion/the-arithmetic-of-compassion.html?_r=0 ●われわれは「一人の死は悲劇だが、百万人の死は単なる統計上の数字で

    なぜわれわれは一人の人間にしか感情移入できないのか | 地政学を英国で学んだ
  • 日本の伝統行事は本当にうらやましい | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は久しぶりに雲の多い晴れの日でした。思ったより過ごしやすかったですね。 今朝の毎日新聞ですが、日曜日の書評欄のトップに『自滅する中国』がフリードバーグの『支配への競争』と一緒に紹介されておりました。評者はレインの『幻想の平和』の時と同じ政策研究大学院の白石教授。ありがたいことです。 さて、日のことですが、近所の神社がつき大会に参加してきたので、そこで感じたことを一つ。 このつき大会、なんと「無料」の「べ放題」というものでありまして、そこの氏子さんたち(といってもほとんどが引退したおじさんばかり)がをつき、それをおばさんたちが手際よく味付けして配る、というもの。 味は、だいこんおろし、きなこ、そしてあんこの三種類。 近所に住む子供たちだけでなく、留学生らしき外国の若い人たちの姿も散見されましたが、とにかく賑わっていてとても和気あいあいとした雰囲気。味も何年かぶりにいた

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    TZK
    TZK 2013/12/10
  • 低所得層の子供たちはゲームやり過ぎ? | 地政学を英国で学んだ

    今朝の横浜北部は晴れておりますが、かなり気温が低めです。 さて、ちょっと古いですが、テクノロジーに関する記事の要約です。 簡単にいえば、貧乏な家庭の子のほうがゲームやネットにハマりすぎる傾向があるということですが、結局のところは家庭における子供の「コントロール」の問題にすべてが集中してくると言えそうな。 === デジタル時代のアメリカの「無駄時間の差」 by マット・リクテル ●「デジタル・デバイド」といえば、1990年代に流行した「テクノロジーを持つ者」と「持たざる者」を表した概念だ。 ●このおかげでアメリカでは「すべての階層の人々に最新コンピューターを!」という運動が進められることになり、とくに低所得層の家族には格別の配慮がなされた。 ●この運動は実際に効果あったのだが、それには意図せぬ副作用があり、これは政治問題にまで発展している。 ●みんなが最新テクノロジーを手に入れはじめると、驚

    低所得層の子供たちはゲームやり過ぎ? | 地政学を英国で学んだ
  • なぜアメリカの国防費は減らないのか | 地政学を英国で学んだ

    またウォルト大先生による解説です。 ブログの最近のコメントにあった、とおるさんの「なぜアメリカ戦争をし続けるのか」という疑問に答えている形になります。 アメリカ人から(しかもリアリストから)こういう具体的な解説が聞けるのはとても楽しいものですね(笑 それでは(巨泉風に)ハイライト部分だけドン。 === Was Ike right about the "military-industrial complex"? by Stephen M. Walt (中略) Here's why it won't happen any time soon. As Cindy Williams, former director of the National Security division of the Congressional Budget Office and now a senior rese

    なぜアメリカの国防費は減らないのか | 地政学を英国で学んだ
  • 地政学を英国で学ぶ : ダメになる組織の共通点

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部は午後になってから久しぶりによく晴れました。その代わり気温が下がりまして、東京の最低気温がこっちの最高気温、という感じになっております。 さて、今日はロンドンまで出かけまして、面白い講演を聞いてきました。その話を少し。 今日は月に一度のロンドンのある勉強会に参加してきたのですが、今回はゲスト講演者はある地方新聞社の支局長でした。 彼は警察の裏金報道で一躍有名になった人で、ここでは書けないような裏話を色々聞けて面白かったのですが、私が聞いた一番タメになることは、「ダメになる組織の共通点」というものでした。 成功する組織の特徴なんかは色々などで紹介されているのですが、この人はダメな組織というものをよく見て報道してきた方なので、なんというか、やけに真実味のあるものでした。 時間がないので、その共通点を以下のようにポイン

    TZK
    TZK 2007/12/12
  • 地政学を英国で学ぶ : カルチャーとは何ぞや?:まとめ

    今日のイギリス南西部はまたしても曇ったり晴れたりの天気でした。気温はだいぶあがってきましたが。 さて、昨日の話の続きをまとめます。 欧米でなぜこのようなディベートが重要視されているのかというと、これが社会科学の枠組みというものを根底からゆるがすような問題だと思われているからです。 社会科学、とくにアメリカで行われているものは、どこかで「人間はすべて合理的に動くアクターである」という想定を、多かれ少なかれ期待しているようなところがあります。 ところが冷戦でのソ連での対決や、ベトナム戦争などの失敗などでわかったのは、「国や文化が違うと考えていることがまったく違う」ということでした。 このことに身をもって気つかされたのは、実はアメリカの戦略家が最初。 つまり彼らアメリカ人の目から「合理的だ」と思っていたものが、ベトナム人やロシア人たちにとっては「合理的」ではないということを、いろいろと相手側の実

    TZK
    TZK 2006/03/17
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