アニメやドラマ、映画などのロケ地を訪ねることを「聖地巡礼」と言うが、実は兵庫県香美町香住区も、あるアニメの舞台になったことがある。テレビ放映から既に10年以上が経過しているが、町には今も巡礼に訪れるファンが絶えない。香住観光協会は、舞台探訪マップや旅の思い出を書き残せるノート、作品に関連するグッズが当たるくじなどを用意。“聖地”から歓迎の意を表している。(黒川裕生) そのアニメとは、2005年に放映された、同名パソコンゲームが原作の「AIR」。さすらいの旅を続ける青年が、海辺の田舎町で出会った少女と交流するひと夏の物語-と思わせて、後半からは意表を突く壮大な展開に変わり、強烈なインパクトを残す作品だ。 この「海辺の田舎町」というのが、香住の風景と実によく似ているのである。制作会社などはロケ地を明らかにしていないが、2人が初めて出会う防潮堤は、香住高校(香住区矢田)裏手にあるそれとそっくり。
職務質問中の警察官の顔をなめたとして、兵庫県警加古川署は28日、公務執行妨害の疑いで明石市の会社員の男(33)を現行犯逮捕した。 逮捕容疑は同日午後10時45分ごろ、同市二見町西二見の県道に停車中のパトカー車内で、同署地域課の男性巡査長(27)の口から鼻をなめた疑い。「蚊が顔に止まっていたので取ろうとした」と容疑を認めているという。 同署によると、約30分前、知人の溶接工の男(32)が運転し、会社員の男が同乗する軽乗用車が、側溝に脱輪してフェンスに衝突した。2人は酒に酔っており、車を置いたまま逃走。溶接工の男は同署に道交法違反(事故不申告)の疑いで現行犯逮捕され、会社員の男はパトカー車内で事情聴取されていたという。
西宮市議会の議会運営委員会で立ってあいさつする今村岳司市長=13日午前、西宮市役所(撮影・三津山朋彦) 兵庫県西宮市の今村岳司市長が新聞記者に「殺すぞ」などと発言した問題について、同市議会の議会運営委員会が13日午前開かれ、今村市長の暴言を批判する決議案を20日開会の定例会に提案する方針を決めた。「満身の怒りを持って糾弾する」とする決議案のたたき台が示され、各会派が文言などを検討することになった。 今村市長の問題を巡っては、市議会は1月12日、5月の任期満了前に辞職する意志を問う議長声明を市長に提出。今村市長が否定したため、同委員会で対応を検討していた。 決議案のたたき台は共産党が提出。今村市長の「不良自慢発言」などこれまでの言動を非難し、「市民の信頼を失墜させ、文教住宅都市・西宮のブランドを大幅に毀損させた責任は行政の長として極めて重大だ」と批判している。 この日の議会運営委員会では、今
約1万5千人が新成人となった神戸市。式典では「しあわせ運べるように」を合唱した=8日午後、神戸市須磨区、グリーンアリーナ神戸(撮影・大山伸一郎) 「成人の日」の8日、兵庫県内の多くの自治体で成人式が開かれた。大人への一歩を友人と喜び合う若者たちは、全員が「平成」に生まれ育った世代だ。「昭和」を知らない彼らにとって、平成とはどんな時代であり、あと1年余りで訪れる終幕をどう受け止めているのだろうか。それぞれの会場で尋ねてみた。 「すごく流れの速い時代」。西宮市の成人式に出席した兵庫県立大2年の女子学生(19)は、携帯電話のイメージから「平成」を表現した。「私たちは中学生で初めて手にしたが、今は小学生でもスマホを持っている」のが理由だ。 姫路日ノ本短大2年の女子学生(20)=姫路市=の印象は異なる。「幼い頃はガラケーだったのが、今はスマホに変わったぐらい」の「緩やかな発展を続けてきた時代」に映る
写真集と神戸タワーの絵はがきコレクションを前に「20年前の発見がやっと発表できました」と話す佐々木孝昌さん=神戸新聞社(撮影・風斗雅博) 東洋一のタワー、実は“上げ底”だった? 大正末期、神戸・新開地の湊川公園に造られ、「高さ300尺(約91メートル)」とうたった展望塔「神戸タワー」の高さが実際は57メートルだったとみられると、このほど発売された写真集「神戸の150年」で紹介された。解体当時の新聞記事が証拠となり、写真などから推測。神戸のシンボルとして親しまれた名所の高さが、もしかすると長年誇張されて伝わってきたことに、驚きの声が上がっている。(平松正子) 神戸タワーは1924(大正13)年に開業。東京・浅草の凌雲閣、大阪・新世界の通天閣(初代)とともに「日本三大望楼」と称され、晴れた日には紀淡海峡まで見渡せた。しかし、空襲による傷みや老朽化のため戦後は寂れ、68年に解体。2005年の新開
8月も中盤に差し掛かったが、兵庫県豊岡市をはじめ但馬地方でも暑い日が続いている。同市では今年の7~8月、日最高気温が35度を超える猛暑日が、9日までで既に12日記録された。気温の観測地点は全国に929あるが、この夏は3回全国トップとなり、ベスト3にも4回入った。記者は転勤で豊岡に住み始めて5カ月。聞いてはいたが、この暑さは想像以上だ。盆地とはいえ日本海側。なぜこんなに暑いのか。改めて調べてみた。(阿部江利) 気象庁によると7月1日以降、豊岡は日最高気温の全国ランキングで8回、トップ5入りしている。1位だったのは、7月14日(36・9度)、20日(37・0度)、21日(37・3度)の3回。8月も5日に37・9度を観測したが、“惜しくも”全国2位だった。過去最高の39・3度(2000年7月)には及ばないが、連日うだるような暑さが続く。 神戸地方気象台によると、豊岡の暑さの原因は、フェーン現象と
告示翌日の16日朝。阪急梅田駅とJR大阪駅をつなぐ歩道橋上に、ヘッドセットを着けた無所属新人の中川暢三(ちょうぞう)(61)の姿があった。 「投票率が低いと、特定の団体から支援を受けた人が知事になる。これじゃあ、兵庫県民のための政治ができなくなるんです」 大阪に通勤する神戸・阪神間のサラリーマンやOLなどを狙ったスポット演説。中川は「県政も選挙戦も、発想の転換が必要」と力を込める。過去の知事選では見られなかった光景だ。 故郷・加西で2期6年の市長経験を持つ中川。参院選、大阪市長選、東京都知事選などへも挑み、今回が9度目の戦いだ。「組織や資金力に依存する今の選挙制度が、有権者の政治参加を妨げている」との持論を展開し、お金をかけない選挙運動を続けるが、常駐スタッフはわずか3人。県内約1万3千カ所のポスター張りでは自らも汗をかくが、大きく後れを取る。 “主戦場”は、ホームページやブログ、会員制交
選挙戦中盤の22日、無所属新人の津川知久(ともひさ)(66)=共産党推薦=が洲本市の街頭や集会で力を込めた。 「16年間の現県政で地域が壊されてきた」 選挙戦で繰り返すこのフレーズは、昨年11月の立候補表明以降、県内の50以上の団体と懇談を重ね、窮状に耳を傾ける中で生まれた。淡路島には告示までに3度訪問。漁協関係者から聞いたのは、燃料費の高騰や漁獲量の減少で採算が取れず「子どもに継がせられない」と嘆く声だった。 「食を扱う産業が食べていけないなんて、おかしい。地域の産業や暮らしに十分な支援、投資をしてこなかったからだ」と5選を目指す無所属現職、井戸敏三(71)に矛先を向ける。 4候補の中で最も早く名乗りを上げた津川。その裏には、準備の遅れなどから支持を広げきれなかった過去の反省がある。 井戸の過去4回の選挙で共産党の推薦候補が立ったのは3回。いずれも一騎打ちとなったが大差で敗れた。同党系労
兵庫県知事選の告示から3日後の18日朝、JR姫路駅前で、政策を語っていた無所属現職、井戸敏三(71)が一瞬、目を丸くした。 聴衆の中で腕組みをしながら耳を傾けていたのは対立候補の無所属新人、勝谷誠彦(まさひこ)(56)。演説場所が空くのを待つ間、“敵陣”に乗り込んできたのだった。 「あれ、勝谷さんがいらっしゃるじゃないですか」。井戸は穏やかに声を掛けたが、うなずきながら演説を聴き続ける勝谷を前に、「『5期は長すぎる』とか言われてますけども-」と勝谷の多選批判に反論する言葉を差し込む形で、災害対応などの実績を強調。対立候補を批判しない井戸には珍しく、敵意をにじませた。 歴代最多の5選に挑む井戸だが、過去4回の選挙とは勝手が大きく違う。4人が立つ混戦は27年ぶり。とりわけ、テレビ出演の効果から知名度で井戸に引けを取らない勝谷は、激しい多選批判を繰り広げる。各種団体・個人から過去最多となる約12
兵庫県知事選の火ぶたが切られた15日朝、神戸・三宮で、無所属新人、勝谷誠彦(まさひこ)(56)の眼前を無所属現職井戸敏三(71)の選挙カーが通りかかった時だった。 「知事閣下におかれましては長い間、お疲れさまでした。せいぜいお体を大切に」。勝谷は、歴代最多の5選を目指す井戸を皮肉り対抗心をむき出しにした。 「同じ人が(4期も)知事をやっていたら、職員は忖度(そんたく)しまくり」「古井戸を井戸さらいする」…。日ごとに井戸への多選批判を強める勝谷だが、当初は全く違う態度を見せていた。 4月の立候補表明会見では、テレビでの舌鋒(ぜっぽう)鋭い姿と打って変わって「(現職の)悪口は言いたくない。よくやってくださっている」と柔らかな物腰に終始。トレードマークのサングラスも透明の眼鏡に変え、ネット上でも話題となった。 一転して、新人3人の中でも際立つ現職批判に、他陣営から「素顔が出たか」との声も漏れるが
「第45回神戸まつり」に合わせ、東京ディズニーリゾートの人気キャラクター、ミッキーマウスとミニーマウスが15日、久元喜造市長を表敬訪問した。17日の「おまつりパレード」にオープンカーで参加する。 引率する同リゾートアンバサダーの今枝李衣奈さん(26)と久元市長の会話を見守ったミッキーとミニー。神戸の街並みやグルメの話題で盛り上がる2人の後ろで、手をつないだり、深くうなずいたりしていた。 記念撮影では、横に並んだミニーに、久元市長が「中に…」と言いかけ、慌てた周囲が全力で止めに入る一幕も。今枝さんは「神戸は魅力が詰まった街。たくさんの人とパレードを楽しみたい」と話した。(小川 晶)
10日午後10時ごろ、兵庫県加古川市内の民家で「トイレに乳児が詰まっている」と家人の男性(46)から110番があった。加古川署員が便器の中から生まれたばかりとみられる男児の遺体を発見した。 同署によると、男性の息子(19)と知り合いの少女(18)=同市=がトイレを使った後、「おなかが痛くなって血が出た」と話していたといい、同署は男児を産み落としたとみて事情を聴いている。 男児は体長約30センチ。へその緒がついたままで、妊娠6カ月ほどで早産したとみられる。男性宅では、少女が7日に宿泊した後、トイレが詰まっていたという。同署は遺体を司法解剖し、死因を調べる。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く