事故被害者取材への意見や要望語る 釜山射撃場火災遺族の島田さん講演 事故被害者の立場でマスコミに向けて講演する島田順太さん=長崎新聞社 県内の報道関係者らによる「事故被害者取材の在り方を考える講演会」が30日、長崎市茂里町の長崎新聞社であり、昨年11月の釜山射撃場火災で兄を亡くした島田順太さん(36)=雲仙市吾妻町=が憔悴(しょうすい)や悲しみの中で取材にさらされた経験を交えながら、取材側への率直な意見を語った。 講演会は、県内五つのマスコミ労組でつくる長崎マスコミ文化共闘会議(則松敬一議長)が主催。各社の記者ら約60人が熱心に耳を傾けた。 島田さんは、事故当日、コメントを求める取材の電話が殺到したため、大やけどを負った兄の延命手術への同意を求める領事館からの重要な電話がつながるのが遅れたことなどに触れ、「もっと早く手術していれば、もしかしたら兄は生きて帰ってきたのではないか」との思