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ブックマーク / blog.livedoor.jp/abu_mustafa (14)

  • 中東の窓 : オマン情勢

    オマン情勢 2011年02月28日 10:12 中東関連 オマンでも改革要求のデモがあったことは何度かご報告したと思いますが、特に26日、27日の両日は北部の工業都市sohar(注:アラビア語からの音訳)で激しいデモがあり、警官隊と衝突し、警官隊はゴム弾を発射し、2名が死亡したと伝えられます。 http://www.aljazeera.net/NR/exeres/AB3348CA-B9DE-4DA2-BA8D-EDD3F96743DA.htm?GoogleStatID=9 これに対してオマン政府は、同市で逮捕された41名を釈放するとともに、スルタン・カブースが一連の措置を命じる勅令を発したことで、民衆も取りあえずはその要求が速やかに受け入れられたとして、緊張は弱まっていると、28日付のal jazerah net の記事は報じています。 その一連の措置には ・オマン人で失業中で(日で言え

  • 中東の窓 : エジプト情勢(軍の役割  皮相な観察)

    エジプト情勢(軍の役割  皮相な観察) 2011年02月14日 07:22 エジプト中東関連 エジプトに関するCNNやBBCの放送を見ていると毎日驚くことがありますが、昨晩寝る前に見たタハリール広場からの映像には驚きました。 尤も映像そのものは驚くに値せず、軍が前面に出てきた以上、論理的にそう言うことになるはずのことなのですが、矢張り映像で見せられると迫力が違います。今は良い時代になったものです。 尤もらしい前置きが長くなりましたが、その映像と言うのはタハリール広場で交通整理や警戒に当たっている憲兵(MP)の姿です。赤いベレーを被った姿を見られたと思います。 何故、この映像を見て驚いたかと言うと、今からもうすぐ60年になる1952年のナセル革命の時の映像とダブって見えたからです。あのときも憲兵が同じようにタハリール広場で交通整理などしていたように覚えています。 尤も考えてみれば、当時カラー

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/02/14
    "「エジプト革命」とナセルの革命との間にかなりの程度共通点"との指摘。軍が守旧勢力というのはポルトガルのカーネーション革命との違いかな。このままだとルーマニア革命型かしらん(もっと悪化・良化の可能性も)
  • 中東の窓 : エジプト情勢(今後の内政)

    エジプト情勢(今後の内政) 2011年02月12日 11:30 エジプト中東関連 ムバラクが辞任しましたが、今後のエジプトがどこへ行くのか、余り新しい情報が入ってこない段階で取りあえずの考えをまとめておこうと思います。 後から読み返してみれば、おそらくとんでもない見当違いの意見であることは間違いないと思いますが、時々はそのような作業も後から反省するための材料として必要でしょう。 先ず内政の方ですが、タハリールの連中もオバマも真の民主主義を、と叫んでいますが、それがそう簡単でないことだけはまず確実でしょう。先にジャスミン革命とやらを成し遂げたチュニジアでさえ、未だその行き先は不確定で真の民主主義が実現するかは不透明です。 チュニジアに比べれば、エジプトは大国で、社会や国のあり方もずっと複雑で、この「大国」は巨大タンカーと同じで、そう簡単に舵の切り替えができるとは思えません。何しろ基的にはナ

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/02/13
    "facebook で集まった若者達になると、何らかの組織があるのか、どういう思想傾向なのかさっぱり解りません", "彼らが新体制で何らかの大きな役割を果たさないはずがない". 事情が分っている人ほど今後の予想は謙虚
  • 中東の窓 : エジプト情勢(イスラムの問題)

    エジプト情勢(イスラムの問題) 2011年02月07日 16:38 エジプトイスラム エジプトの現地情勢は、タハリール広場を占拠した青年たちの熱意はあるも(因みに7日のal qods al arabi net は抗議運動を始めた青年達が統一指導部を組織したと報じていますが、その詳細は不明です)、ムバラクは辞める気配を見せず、日常生活も徐々に正常化する等、一種の手詰まり状況が生じているようです。 この様な中でムスリム同胞団がスレイマン副大統領との対話に加わったこともあり、エジプトの今後の動向とイスラムの問題は避けて通れない問題になってきたように思われます。 http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest/data/2011-02-06-19-31-42.htm 7日付朝日の朝刊にも東大の有名な教授が、米国の望んでいるのはトルコ型世俗政権だとして(

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/02/07
    "何しろ地下に潜らせていましたから、同胞団の本質と言うか、ありンママの姿に関する情報が極端に少ないのです。"
  • 中東の窓 : アラブの抗議運動(シリア)

    アラブの抗議運動(シリア) 2011年02月05日 21:26 シリア チュニジアで始まったアラブの抗議運動が、エジプトその他親米諸国に広がって行くのが大きく取り上げられていますが、独裁政権の場となると(何でもって比較するかは難しいが、秘密警察の野蛮さ、逮捕者の数とその待遇、殺した者の数等になりますかね)かってのイラク、現在のシリア、イラン等の反米国家ではなかろうかと思います。 何しろ町一つを潰したことがあり、レバノン首相の暗殺にも関係した疑いがあるシリア、バース党の党員も多数粛清したサッダムのイラク、死刑執行の対国民比が世界一のイランですから、チュニジア、エジプトなど足元にも及ばないと言う訳です。 ところが今回の運動が、何しろ民主化の要求、独裁政権反対の動きなのですから、これら反米諸国に波及して悪いはずはなく、現にシリアでも!ネットで国会前で4日、改革要求、エジプトとの連帯を叫ぶデモが

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/02/06
    シリアの場合、運動が大きくなる前に潰しておかないと本当にヤバい、という側面もあると思う。もう、ハマを壊滅させたようなことはできないでしょう。/cf. http://www.hrw.org/en/news/2011/02/04/syria-free-elderly-activist-who-called-protests
  • 中東の窓 : エジプト情勢(アズハリ・スポークスマンの辞任)

    エジプト情勢(アズハリ・スポークスマンの辞任) 2011年02月04日 21:24 エジプトイスラム エジプトのアズハルと言えば、世界最古の大学を有し、エジプト及びスンニ派世界でのイスラムの権威として、大きな力を有していますが(その反面そこの主要ポストはエジプト政府の任命、即ち政府の御用機関であるとして、アルカイダ等は攻撃していますが)、4日のal qods ala arabi net によれば、そのスポークスマンの tantawi 師が4日その職を辞任し、抗議デモと合流すると発表したと報じています。 同師はまたこれからタハリール広場に赴きムバラク大統領の辞任までは広場を離れないとの意向を示し、反政府デモが平和的で他人を殺すようなイスラム教に反することが無い限り、デモは認められるべきであると述べたとのことです。 ムバラク大統領は(確か)昨日もABCに対して、自分が今辞めればムスリム同胞団が

  • 中東の窓 : アラブ諸国の抗議デモ 2

    アラブ諸国の抗議デモ 2 2011年01月29日 16:40 中東関連エジプト 先日「アラブ諸国の抗議デモ」と題して若干の私見を書き、その中でチュニジアと言う国は他のアラブ諸国と比べたら、かなり異質のところがあるとして、エジプトとの比較をそのうちに書きたいとしたかと思います。 そうこうするうちにエジプトでは多くのメディアが「歴史の分かれ目」と表現しているような大規模な反政府デモが国中を揺るがしていて、今エジプトの今後を予測するほど馬鹿なことはないと思います。 さはさりながら、中東をよくご存じの方はとうにご承知の通りで、今更何をと言うことかもしれませんが、どうも日のマスコミを含めて余りにネット革命と言うことで、それぞれの国の有する特性を軽視しがちかと思われるので、少しチュニジアと比較することでエジプトの特性も浮かび上がってくると思いますので、若干の私見を書いてみます。 以下はその程度のもの

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/02/02
    チュニジア=新興の個人成金マフィア商会;エジプト=老舗の有限会社、エジプト軍事商会。
  • 中東の窓 : エジプト情勢(deja vu 2)

    エジプト情勢(deja vu 2) 2011年02月02日 10:44 エジプト中東関連 昨日だったか(これだけ毎日何か起きていると昨日書いたことも昔のように思えてきます)deja vu などと言うへんてこりんな題名で書きましたが、日は事のついでにその第2編。 実は昨朝だったか、al jazeerah の記事を眺めていましたら、どこかカイロでたき火の周りに(カイロも1月末から2月の早朝などきわめて寒い)青年が何人も 座っている写真がありました。 これを見ていたら、昔どこかでこんな光景を経験したな、と思い出しました。 70歳くらいの年配の方は心当たりのある方が居られるかもしれませんが、1960年安保改定反対の大学生デモが連日国会を取り囲んでいた時、その条約批准案だったかが自然成立する日の前夜から多くの学生が国会の前で座り込んで夜を明かしたものですが、確かその時も方々でこのような焚き火があっ

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/02/02
    60年安保のときの日本とのデジャヴュ。こういう視点は無かったなぁ。
  • 中東の窓 : エジプト情勢(円高の恩恵)

    エジプト情勢(円高の恩恵) 2011年02月01日 08:01 エジプト中東関連 変な表題ですが、今朝のBBCでは経済ニュースの中で、2008年以来初めて原油価格が100ドルを超えたが、これはエジプト情勢が他のアラブ諸国、特に湾岸の産油国へ波及することを恐れたマーケットの反応であると報じていました。 そこで円高ですが、確か前にも指摘した通り、原油価格が90ドルを超えても、日では殆ど動揺はありませんでしたが、日の新聞でもトップニュースでは報じられていません(経済蘭はまだ読んでいません)。 これは基的に現在の円高が日への輸入原油の価格を日円では比較的低く抑えているために、原油高の影響がもろに現れていない所為だと思います。 物事にはすべて良いことも悪いこともあるもので、円高は諸悪の根源ではありません。

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    Zarathustra1951-1967 2011/02/01
    "円高ですが、確か前にも指摘した通り、原油価格が90ドルを超えても、日本では殆ど動揺はありませんでしたが、本日の新聞でもトップニュースでは報じられていません"
  • 中東の窓 : エジプト情勢 31−5

    エジプト情勢 31−5 2011年01月31日 11:05 エジプト中東関連 先ほどアラビア語紙から幾つかの断片情報をお伝えしましたが、かなり情勢が混乱しているようで、書いている方も良く理解できないところがありましたが、多分矛盾を感じた方も多かったと思います。 その辺に関する取りあえずの説明になるかと思うのが、31日付のal qods al arabi net の記事ですので、その要点のみ次の通り。 なお0900頃のBBCの現地からの放送では、空軍機が多数飛びまわって示威をしているとのことですが、ムバラクは73年戦争の時の空軍司令官で、空軍は彼に最も忠実な軍隊だと思います。 「ムバラク政権はふらふらしている。 昨日政府の辞任と新内閣の設立を発表したのにかかわらず、副大統領は辞めたはずのタンタウィとアードレイの2人と国防大臣、内相の資格で会談した。 特に内相に関しては、彼の群衆の鎮圧と、その

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/01/31
    31日付のal qods al arabi netから:"いずれにしてもムバラクは…内閣更迭を撤回した模様", "ムバラクは軍隊を使って、なにがなんでも政権を維持しようとしている"。訳が分からない陰謀論なぞ成り立つ余地は無い。
  • 中東の窓 : キプロスのパレスチナ国家承認

    キプロスのパレスチナ国家承認 2011年01月31日 11:32 中東紛争パレスチナ 31日付のal qods al arabi net は、キプロス政府が30日PA議長のアッバスに書簡を送り、1967年国境内でのパレスチナ国家を承認すると通告したと報じています。 これはパレスチナ通信が確認したしたもので、書簡の中でキプロス首相は同国はエルサレムを含む国境の一方的な変更は認めず、またイスラエルの入植地の建設は和平の障害と考えると述べているとのことです。 ニュース自体は以上ですが、最近ラテン諸国の同じく67年国境内でのパレスチナ国家承認が相次いでおり、イスラエル外務省が特にその欧州への波及を阻止するようにと総ての在外公館へ訓令したばかりでした。 その意味でEUメンバーのキプロスの承認の今後の他のメンバー国への波及の可能性が注目されます。 またキプロス政府としては、北キプロスの問題を抱え、国連

  • 中東の窓 : エジプト情勢(ガザへの影響)

    エジプト情勢(ガザへの影響) 2011年01月30日 14:46 エジプトパレスチナ エジプトの政情不安はガザとの国境の取り締まりを手抜きにして、ガザにとっては密輸を増加させる良い機会かと思ったのですが、どうも事態は逆のようで、エジプトの情勢の不安定化の後、ガザでは石油製品が品不足になり、買いだめも始まっているとのことです。 これは30日のhaaretz net が報じているものですが、それによるとガザ市民の使うガソリン、灯油等石油製品の多くがこれまでトンネルを通じてエジプトから密輸されて来たが、エジプトの政情不安よりその供給量が極端に下がったとのことで、ガザを支配するハマス政府は、総ての物品は潤沢にあるから心配しないように、との声明を出したとのことです。 またガザ地区のラファからもシナイ半島の騒動の音が良く聞こえるとかで、ガザの治安部隊はその波及に備えて、警戒態勢をとっているとのことです

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/01/30
    "エジプトの政情不安はガザとの国境の取り締まりを手抜きにして、ガザにとっては密輸を増加させるいい機会かと思ったのですが、どうも事態は逆のようで…ガザでは石油製品が品不足になり、買いだめも始まっている…"
  • 中東の窓 : チュニジア情勢(驚いたこと 2)

    チュニジア情勢(驚いたこと 2) 2011年01月17日 14:13 チュニジア中東関連 チュニジアの情勢は未だ未だ流動的ですが、先日書いた驚いたことに続いて驚いたことをもう二つくらい。 先ず驚いたのは日も含めて先進国メディア(勿論それに政府等も付け加えなければならないが)の無責任さ、と言うか変わり身の早さです。 このところベンアリの没落以来、独裁政権の末路は、とか独裁政権の他の独裁政権に対する波及とか、ベンアリ治下のチュニジアが大変な独裁国家で、それを倒した今回の民衆の抗議運動(ジャスミン革命と呼ぶそうだが)が政府に対する不満をに爆発させた、その影響は大きいと言った解説、ニュースばかり流れています。 それ自体は全く正しい認識で、べンアリ政権が独裁政権で、国民を厳しく締め付けてきたことは事実です。 しかし、そのようなことをどこの国の大きなマスコミが声を大きくして言っていたでしょうか? 勿

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/01/17
    息子さんはスタンドプレーに走りすぎのような気がしますが、お父様のブログは重要な指摘に満ちております。
  • 中東の窓 : チュニジア情勢(大統領の甥トラベルシーの死亡)

    チュニジア情勢(大統領の甥トラベルシーの死亡) 2011年01月16日 18:23 チュニジア中東関連 今回のチュニジアの政変で、大統領夫人の親族トラベルシー一族の腐敗が民衆の大きな怨嗟の的になっていたと言う話を何度か書きましたが、16日付のal qods ak arabi net は、大統領の義理の甥(になるのでしょうか?夫人の兄弟の息子)imad al  trabelsiが死亡したと報じています。 同紙はチュニジアの地元紙等を元に、trabelsiは反政府勢力からは、ベンアリ腐敗の象徴と呼ばれていたが、彼に貸付のある者から刺され、軍病院で死亡したと報じています。 なお、同紙によれば、彼は2007年当時サルコジ仏大統領の友人の仏の金持ちのヨットを盗んだとして仏で起訴されたが、ベンアリは引き渡さなかったことがあり(そう言えばこの事件については前にどこかで読んだことがあります)また昨年5月に

    Zarathustra1951-1967
    Zarathustra1951-1967 2011/01/17
    今ちょっと自力で追う暇も無いので、この人のブログから。
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