早稲田大学教授 岡澤 憲芙 成人の日に政党政治と年齢についてお話したいと思います。 結論は、「日本社会が直面する政策課題は、世代間連帯を構築し、時間をかけてじっくり取り組むシステムを必要としています。そのためにも若い世代の政治資源を活用する必要があります」「一票を無駄にしないで、地球社会と日本の未来について納得のいく選択をしてください。油断をすると高齢の有権者が選挙過程を支配して次世代の未来を決定してしまいます」「若者よ油断するな」です。 議会政治が納得を調達し、決定が正当性を広く認められるためにはいくつかの前提が必要です。 先ず、一票格差がないこと。どんなに大きくとも一票格差が1.9倍以内に収まっていないと、そんないびつな選挙制度で選出された議員の決定した法律など正当性が疑われます。 第2に、選出された議会や内閣が世代間連帯を基礎にして多様に構築されていること。 若手抜擢主義