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ブックマーク / nipponia.blog44.fc2.com (8)

  • twitterを駆け巡った『けいおん!』語りの仮まとめ::クリティカルヒット

    10月後半に、吾ひでおの『けいおん!』発言が注目を浴びた( 紹介したサイトその1 その2 )。 吾ひでお曰く。 録画してあったTBSアニメの『けいおん!』観る。空虚だ。ギャグもナンセンスもユーモアもエログロもストーリーらしきものも何もない。ちょっとしたフェティシズムがあるだけ。このアニメ作ってる人も観てる人々も不気味。そんなに現実イヤなのか? みぐぞうさんの 「吾ひでおvs「けいおん!」炎上騒動における個人的な感想」 では、けいおん肯定派と否定派の論争の燃料に吾ひでおが格好のネタとして使われてしまった、と状況をまとめている。 確かに元ネタのマンガを見ると吾ひでおによる唯の模写があったりして、文章だけの印象とは全然違う。というか、あの吾ひでおがけいおん!を模写している!って方がニュースになればいいのに、なんだか「バトルロワイヤル」的状況(『ゼロ年代の想像力』)であります。 吾

  • RPGとしてのラブプラス::クリティカルヒット

    【10.5 文書構成変えました。ラブプラスの解説部分を追記に移動。】 ラブプラスを買ってみた。 最初はできの悪いギャルゲーのような印象しかもてなかった。シナリオもキャラクターもよっぽど他に優れたゲームが存在している、と。が、次に書いたような経験をしてからこの「ゲーム」の評価が大きく変わった。与えられた物語を受け取るような姿勢でプレイしていてはいけなかったのだ。 昼休みにラブプラスを起動した。昼休みの残り時間は10分程度で、時計を睨みながら、「彼女」を学校の庭に呼び出し他愛の無い会話をした。 さて。 問題なのはDSを閉じたあとだ。あたかも、昼休みの間にちょっと抜け出して今目の前にあるそこの庭で彼女と会っていたような錯覚に襲われたのだ。 こういった経験や、ネット上に飛び交う「彼氏」としての発言をみるにつけ、ラブプラスの質はRPGなのではないかと思うようになった。 『ラブプラス』には非電源ゲー

  • アニメ表現における「芝居派」と「表現派」::サマーウォーズと化物語::クリティカルヒット

    サマーウォーズの監督・作画監督コンビである細田守×青山浩行の対談を読んでいて、目から鱗が何枚も落ちた。 細田 (……)以前、僕が東映で先輩演出家の人たちに教わったことといえば、とくに幾原邦彦さんからですが、演出の付け方には二種類あると。ひとつは、「表現派」、もうひとつは「芝居派」だと。芝居派というのは、キャラクターの演技や感情表現を、アニメーターの動きや表情に頼って演出することです。それに対して表現派は、アニメーターの芝居に頼らず、なるべく絵コンテの表現で作品のおもしろさを保証するという演出のことです。主に、東映では、芝居派の演出をすると失敗すると言われていて、なるべく作画の力を当てにしないで演出をしろと教わりました。 「『サマーウォーズ』のキャラクターの演技はいかにしてできたか? 細田守×青山浩行 対談」『PLUS MADHOUSE 3 細田 守』p.141 ■環境制約が二つのスタイルを

  • 化物語のDVDの売り方が巧みである件::クリティカルヒット

    テレビシリーズはDVD(≒Blu-ray、以下略)などのディスクの広告に過ぎないとだとか、アニメのDVDが売れなくなっているだとかよく聞く。 テレビアニメのDVDといえば、限定版と称して映像体におまけを付けて売る事が一般的だ。『かんなぎ』だったら、サントラCDだったり小冊子だったりドラマCDだったりといったおまけがついてくる。『CLANNAD』だったら、声優さんの直筆書込入りのアフレコ台が入っていたりする。あとは、定番のオーディオコメンタリーだったり。 一枚のディスクに収録されているのは大抵2話で、5~8千円程度する。割高で、それに見合う価値をつけさせる為におまけをつけている。 そういった小手先に頼る手法が目立つ中、『化物語』のDVDは真っ向勝負をしている。『化物語』は、怪異にとりつかれた女の子と主人公の交わりを描く話で、各キャラ毎に2~3話で完結する。で、そのキャラクター回が一枚のD

  • 【予測】エンドレスエイトの解決編としての涼宮ハルヒの消失【いきなり消失編】::クリティカルヒット

    ご無沙汰しております。 前にエントリを書いたのが1月以上前の6月20日、ハルヒ、エンドレスエイトについてでありました。 なんということでしょう。 いまだに、涼宮ハルヒの憂はエンドレスエイトを放送中です。 以下には当然のごとくエンドレスエイトや涼宮ハルヒの消失へのネタバレを含みます。 評判は概ね不評といっていい。エンドレスエイトが収録予定のDVDのカスタマーレビューなどがわかりやすい。まあ、今回のような正面から冷水をぶっかけるようなスタイルは決して受けがいいものではないだろう。 旧作の総合演出であるものの今作にはまったく関わっていない山寛のゲリラ的な発言がある種の賞賛をもって受け入れられたという事からもネット上のに流れる空気はわかる。 京アニに電凸をしたり、買い集めたグッズを破壊するファンが現れる始末だ。平均からは外れたイってしまった行動だし、パフォーマンスに過ぎないと切り捨てることもで

  • 現実充足型アニメというトレンド ::クリティカルヒット

    『けいおん!』や『らき☆すた』に代表される、「淡々と」女子高校生の日常を描く作品が人気を集めている。と、同時にこういった日常モノの何が面白いのかわからない人も増えている気がする。 山寛氏が「妄想ノオト 出張版 第六回」で書いている、満たされない欲望を満たすアニメ(仮想充実型)から、満たされている現実の裏付けや保証たるアニメ(現実充足型)へと、トレンドが移っているのではないか、という仮説を紹介する。 表面上は女性キャラクターが沢山登場するハーレムもののような世界が展開されているが、その内実では、方向性は全く異なっているかもしれない。見た目が似ているからこそ、起こる論争もあるだろう(例えば、 とらドラ!はリア充向けアニメ? だったり)。 また、先日書いた「 『 けいおん!』ヒットの原動力とは何か 」の補足を、 仮想充実型/現実充実型という区別を用いて書いてみたい。 というエントリであります。

  • 長門と共に過ごした3年間::笹の葉ラプソディ::クリティカルヒット

    ハルヒの二期(*)を楽しむために、強引な解釈をしてみようか。 ハルヒの一期は長門の見た「夢」だった。 長門の「現実」はこの4月から始まった。 長門がハルヒたちを待っていた「3年」の重さを私たちは知っている。 祭りの再開ではなく、長門が夢見た祭りを始めようじゃないか。 (以下、ネタバレ)

  • 『けいおん!』ヒットの原動力とは何か::クリティカルヒット

    ばべのれさんが、『けいおん!』のヒット要因を情報環境的な側面から、分析している。 創造力より生成力の時代――ハルヒ2期の前に整理しておきたい、京アニが『けいおん!』を選んだその理由。 氏が注目したのは、ネット上でのコミュニケーションである。2chでの当期アニメのスレ数一位が『けいおん!』で二位が『咲-Saki-』で、その差は約3倍となる。一方、ニコニコ動画ではその差は10倍以上に跳ね上がる。 ・2chアニメ板作品別スレでの比較 『けいおん!』178スレ 『咲-Saki-』70スレ ・ニコニコ動画での比較 『けいおん!』約4000件 『咲-Saki-』約300件 (上記サイトを元に作成) 『けいおん!』はニコニコ動画対応であると、氏は結論づける(削除バイアスがどの程度かかっているのかはわからないが)。参考までに他の数字を挙げておけば、「かんなぎ」が1280件、「MUNTO」が60件、「クラナ

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