来週から日本を訪問するロシア正教会のキリル総主教がNHKのインタビューに応じ、北方領土問題を抱える両国の関係について、宗教を通じた国民どうしの結びつきを強めていくことで相互理解に貢献したい、という考えを示しました。 ロシア社会に強い影響力をもつロシア正教会のトップのキリル総主教は、19世紀に日本に正教を伝えたニコライ大主教が亡くなってことしで100年になるのにあわせ、今月14日から日本を訪れることになっています。 4日、モスクワ市内でNHKのインタビューに応じたキリル総主教は、「ロシアと日本は隣国であり、よい関係になることを信じている。今回の訪問を非常に重視している」と述べ、訪問に強い期待を示しました。 そのうえで北方領土問題を抱える両国関係について、政治や経済とは違ったアプローチが必要だとして、「宗教的な結びつきは国民どうしの関係で大きな可能性をもっている。真の和解は宗教が関わることで実