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福井県大野市で、野生のイノシシ2頭がブタの伝染病の豚コレラに感染していることが確認されました。豚コレラは岐阜県や愛知県などで感染が相次いでいますが、福井県内で確認されたのは初めてです。 ブタの伝染病の豚コレラは去年9月以降、岐阜県や愛知県などで感染が相次いでいますが、福井県内で確認されたのは初めてです。 これを受けて福井県は、イノシシが見つかった場所から半径10キロ圏内にある大野市の養豚場1か所に立ち入り検査を行い、飼育されている豚の体調などを確認しましたが、異常はなかったということです。 県はこの養豚場の豚に異常がないか、毎日報告を求めるとともに、県内すべての養豚場に野生のイノシシの侵入を防ぐ柵を設置し、出入りする車に対する消毒を徹底するなどの対策を呼びかけています。
県境から一・五キロの岐阜県養老町で家畜伝染病「豚コレラ」に感染した野生のイノシシが確認された問題で、県は二十日、消毒用の消石灰を養豚農家に配ったほか、県有の養豚場でも散布作業を行った。岐阜、愛知両県での感染が相次ぐ中、県内でも防疫措置が急ピッチで進んでいる。 豚コレラに感染したイノシシが七日に県境付近で捕獲されことを受け、県は十四日、飼育数が六頭以上の養豚場五十八カ所に消毒命令を出した。二十~二十五日に、民間の養豚場五十五カ所に計七十三トンの消石灰を配布し、七月十二日までに散布するよう呼び掛けている。二十日は、津市庄田町のJA三重中央物流センターで、県の担当者らが養豚農家のトラックに二十キロ入りの消石灰五十六袋を積み込んだ。 津市久居明神町で三千頭を飼育する「大西畜産」の大西喬之(たかゆき)さん(34)は「毎日、戦々恐々としている。消石灰を頂けるのはありがたく、早速使いたい」と話した。これ
農林水産省は5月21日、今後の防疫対策を検討するため第7回拡大豚コレラ疫学調査チーム検討会を開いた。これまでの疫学調査から検討会は養豚密集地域ではウイルスが付着したネズミやハエが豚舎内にウイルスを運んだ可能性も指摘し、殺鼠剤の散布やネズミの新たな侵入を防ぐ必要もあるとした。 (図は農林水産省作成) 検討会では13例目(3月27日愛知県・瀬戸市で発生)から22例目(4月22日愛知県・瀬戸市発生)について感染経路と今後の対策を検討した。 各発生事例のウイルスの侵入時期や農場への侵入要因などを検討した。検討結果をもとに21例目までの感染時期を整理した(図)。そこで示されたのはウイルスが侵入したと推定される時期と豚コレラの発生時期にずれがあること。たとえば、3月29日に発生した16例目(愛知県田原市)のウイルスの侵入時期は1月中旬から2月上旬と考えられた。 調査ではこの農場では1棟の肥育豚舎のみか
家畜伝染病「豚コレラ」の一連の発生で、農水省が野生イノシシにえさ型ワクチンを使うと発表したことに対し、感染が相次ぐ愛知、岐阜両県の関係者や専門家には、期待の声と効果を疑問視する声の両方がある。 岐阜県内では22日現在、180頭の野生イノシシに豚コレラ感染が確認されている。古田肇知事は「大いに期待する。我が国初の試みであり、スムーズな実施に向けて協力していきたい」とコメントした。愛知県の大村秀章知事も「(具体的にどう進めるか)一緒になって組み立てていきたい」と、国や岐阜県と歩調を合わせる考えを示した。 「イノシシはものすごく警戒心が強い。薬品が入ったえさを食べるだろうか」。岐阜県山県市でイノシシ肉を販売する臼井勝義さん(65)はいぶかる。猟友会とともに捕獲に協力しているが、「イノシシは、わなを仕掛けても人間のにおいに気付いて掘り起こしてしまうほど。えさに薬が入っていたら絶対食わないと思う」。
愛知県と岐阜県で相次いで発生した豚コレラが、ジビエ業界に深刻な打撃を与えている。田畑を荒らす野生イノシシを捕らえ、食材として活用する取り組みが広がりつつあったが、販売自粛などを迫られている。 愛知県豊田市の山間地にある「猪鹿工房・山恵(やまけい)」は2月初め、約30キロ離れていながら同じ豊田市の養豚場で豚コレラが確認されたことで、イノシシの引き取りを中止した。店長の鈴木良秋さん(67)は「豚コレラは人に影響はないと言われるが、万が一、豚に感染を広げる原因となっては取り返しがつかない」と話す。 駆除したイノシシとシカの肉を有効利用しようと地元有志が立ち上げた店で、今年は創業4年目。ロースやバラ肉のほか、ウィンナーなどの加工肉も扱い、売り上げは徐々に伸びていた。取扱量の9割はイノシシで、昨年4月から今年2月初めまでに約450頭を引き取ったが、今後の入荷の見通しが立たない。「この状態が続くと営業
農林水産省は2月22日、岐阜県、愛知県で発生している豚コレラ対策を検討する「農林水産省豚コレラ防疫対策本部」を開催し、野生イノシシに餌ワクチンを散布することを決めた。3月から実施するよう準備を進める。 わが国で初めての取り組みとして、豚コレラに感染したイノシシが確認された岐阜県、愛知県内に地域を設定して散布する。これによって野生イノシシを介した豚コレラウイルスの拡散防止を図る。 吉川農相は22日の閣議後記者会見で、岐阜県瑞浪市の農場で19日に10例目の豚コレラ患畜が確認され、改めて野生イノシシとの関連が疑われたことから野生イノシシへの餌ワクチン散布について「そういう時期に来ているだろう」と判断したとした。 経口ワクチンはドイツ製で3月上旬までに12万個輸入する。このワクチンは1個300円。10cm~15cm土を堀り、そこにアルミニウムで包んだ液状の弱毒生ワクチンとその外側にトウモロコシ粉、
滋賀県は今秋のツキノワグマの出没予測を発表した。エサとなるドングリが不作なため、冬眠前にエサを求めて「生息域付近の集落に姿を現す可能性がある」としている。行楽シーズンを迎え、登山者らが増えることから、県は山に立ち入る際には早朝や夕方の単独行動を避けたり、ラジオや鈴を携帯したりするなどして、クマとの遭遇を避けるよう注意を呼びかけている。 ツキノワグマは県内の湖北地域、湖西地域、比良山系、鈴鹿山系に生息しており、主に湖西、湖北両地域の山地と平野部の境界付近で目撃が集中している。 クマは例年10~11月、冬眠前に栄養を蓄えるために活発に行動する。人里に出没するのは、すみかの山に十分なエサがないためとみられ、エサとなるドングリなどのできと目撃数との相関関係が指摘されている。 県などが実施した木の実の生育調査では、今年はブナ、ミズナラ、コナラのいずれも不作だった。約160件のクマの目撃情報が寄せられ
岐阜市の養豚場で豚コレラが発生した問題で、13日、新たに岐阜市内で野生のイノシシ1頭が死んでいるのが見つかり、岐阜県が検査を行ったところ、14日朝、豚コレラウイルスの陽性反応が出ました。イノシシの検体は国に送られ、さらに詳しい検査が行われることになっています。 こうした中、13日、この養豚場からおよそ7キロ離れた岐阜市内の道路脇の水路で、野生のイノシシ1頭が死んでいるのを近所の人が見つけ、岐阜県が検査したところ、14日朝、豚コレラウイルスの陽性反応が出たということです。 県はイノシシの検体を国に送り、さらに詳しい検査が行われることになっています。 県は、野生のイノシシが見つかった場所で消毒作業を行うとともに、半径10キロ以内にあるブタやイノシシを飼育する9つの農場に対し、当面、異常がないか1日2回報告を行うよう求めました。 また、岐阜県内すべての市町村に、野生のイノシシが死んでいるのが見つ
フロリダのマナティー。海生哺乳類は海に流れ込む有機リン系農薬の影響を受けやすいことがわかった。(PHOTOGRAPH BY PAUL NICKLEN, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) 今から数千万年前、古代の陸生哺乳類の中に海に戻るものがいた。彼らの体は泳ぎに適した流線形になり、はっきり分かれていた指の間がつながり、ひれ足やひれとなった。そして、進化のプロセスのどこかで、海生哺乳類たちは「パラオキソナーゼ1(PON1)」という遺伝子の機能を失った。(参考記事:「“腕”を持つアザラシの祖先を発見」) おそらくその遺伝子は、水中生活に適応した生物には必要なくなったのだろう。彼らの体形が水中生活に適したものになったように、ゲノムも合理化されたのかもしれない。いずれにせよ、PON1は、今日のクジラとイルカ、マナティーとジュゴン、アザラシとアシカの祖先にあたる3つの系統の
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