平坂 寛 「五感を通じて生物を知る」をモットーに各地で珍生物を捕獲しているライター。 生物の面白さを人々に伝え、深く学ぶきっかけとなる文章を書くことを目指す。 著書:「外来魚のレシピ〜捕って、さばいて、食ってみた〜」「深海魚のレシピ〜釣って、拾って、食ってみた〜」(ともに地人書館) 「喰ったらヤバいいきもの」(主婦と生活社) 高級魚、と聞いてどんな魚を連想するだろうか。 それはトラフグだったりクエだったり、人によってさまざまであろう。 僕の場合は茨城県に住んでいたこともあって、真っ先にアンコウを思い浮かべる。あれは美味い。だが、値段が値段なのでなかなか手が出ない。 ところが先日、駿河湾の漁師さん伝いに「アンコウ」を、なんとただで貰い受けることができた。 それがこちら。 赤地に緑色の斑点…。 …一般的にイメージされるアンコウからはかなり離れてしまっている気がする。 真っ赤な皮膚に緑色のスポッ