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記憶と人に関するamenomorinoのブックマーク (3)

  • 俺は、みんなの捏造記憶の話を聞きたい - ←ズイショ→

    はい、じゃあ今から面白い話をします。原稿用紙2枚くらいに収まるよう努力するので、とりあえず頼むので読んで下さい。 これは僕が四歳か五歳くらいの頃の話だったと思うんですけど、僕は初孫で小さい頃はそれはもう祖父母にかわいがられてたらしいんですけど、ある時、僕の両親はいなかったのかな、ばあちゃんもいたか記憶が怪しいんですけど。少なくともじいちゃんはいた。じいちゃんと何かしらの動物園か、それに類したイベントに連れてってもらったんですよ。そこで、ゾウに乗れる体験コーナーみたいなのをやっていて、僕はけっこうビビリな子供だったので嫌がったんですけど、おじいちゃんはそういう腰が引けてる僕をからかい半分で連れ出すのが好きな人だったので、結局ゾウに乗ることになって。時代なのかな、今じゃそんなん危なくて絶対無理なんだろうけど、鞍も何もついてない背中に直接またがるのね。櫓の上から。それで、僕が前でおじいちゃんが後

    俺は、みんなの捏造記憶の話を聞きたい - ←ズイショ→
  • 蘇生 - Everything you've ever Dreamed

    僕が父親の話をするとは「すごく綺麗」と言う。「思い出補正がかかっているんじゃないのー?」と笑いながら。そんなとき僕は、そうだね、メチャ補正入ってんし、フォトショもキメキメだよーつってアホみたいに笑う。アホな笑いの裏で自動補正じゃないけどねとアテのない言い訳を浮かべながら。そうさ。その補正は自動じゃない。僕は意図的に父親と父親と過ごした頃の記憶に補正をかけているのだから。色鮮やかに塗り直している。枯れた花を咲かせ、影を消すようにして。 自ら命を断った父親の人生のすべてが綺麗なものであるはずがない。今思えば終わりに近づけば近づくほど影の部分が増していた気がする。色鮮やかな部分に落ちる影は深い。父親が死んだときの僕の記憶は、細部について曖昧になりつつあるけれど、コアの部分は消えていくどころか、細部がぼやけていくにつれ、フォーカスされはっきりとしていっている。ともするとあの死に様は目を背けてしま

    蘇生 - Everything you've ever Dreamed
  • 女の節目~人生の選択(2) vol.2「初めての、他者」【2歳】

    --------------------------------------------------------------------------- 初恋、初体験、結婚、就職、出産、閉経、死別……。 人生のなかで重要な「節目」ほど、意外とさらりとやってきます。 そこに芽生える、悩み、葛藤、自信、その他の感情について 気鋭の文筆家、岡田育さんがみずからの体験をもとに綴ります。 「女の節目」は、みな同じ。「女の人生」は、人それぞれ。 誕生から死に至るまでの暮らしの中での「わたくしごと」、 女性にとっての「節目」を、時系列で追う連載です。 --------------------------------------------------------------------------- 次女のいない長女はない 「あなたが思い出せる、最も古い記憶は何ですか?」という質問への答えはさまざまだ。小

    女の節目~人生の選択(2) vol.2「初めての、他者」【2歳】
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