いのっちの手紙 (単行本) 作者:斎藤 環,坂口 恭平 中央公論新社 Amazon 斎藤環と坂口恭平による往復書簡である。読んだのはしばらく前になる。坂口恭平さんは双極性障害を患っていた。「患っていた」? 過去形になるようなdisorderなのか。でも、どうもそのような状態になったらしい。それは精神科医の斎藤環先生も認めているようである。そして、盛んに坂口さんの生活や心のありようをたたえる。たしかに、もうなにか悟ってしまったかのようなありようだ。一方で、世俗と完全に切れていない生々しい話もでてくる。しかし、それもこれもうまくやっている。「いのっちの電話」(個人的ないのちの電話の活動)もやる。そんな坂口さんの多才さを斎藤先生がほめちぎっている、そんな感じの本だった。 「ふーん、こういう人もいるのか」、と思った。というか、坂口恭平の著作は何冊も読んでいる。読んでいるので、なんとなくはわかってい
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