タグ

村上春樹に関するami-go40のブックマーク (18)

  • 村上春樹の文章は「うまくはないが読みやすい」

    https://note.com/historicalmoc/n/n284957b96801 出したな! 俺の前で! 村上春樹の文章の話を! 村上春樹の作品はほぼ読んだので大体同意だけれど、肝心の文章について全く語られていないのは片手落ちとしか言いようがない。こういう何かを語っているようでその内実がわかりにくい言葉を並べるからハルキストだのなんだの揶揄られるんだ。ファンなら真面目にやれ。村上春樹以外の人間が村上春樹の真似したら中身がない駄文にしかならないって小学校で教わらなかったのか。 つーか村上春樹の文章は別にうまくねえから。特徴的で読解大好き人間ほいほいってだけ。 リズムがあり、断定調である(巧くはないが読みやすい)比喩表現を多用し、不思議なモチーフをたくさん取り入れるが、書いてることの中身について説明しないめちゃくちゃはっきりした含意が含まれていることがある(ないこともある)というこ

    村上春樹の文章は「うまくはないが読みやすい」
  • 村上春樹の小説に登場するヒロイン図鑑

    ギャルゲーのオープニングムービーのノリで紹介していきたいと思う。含ネタバレ。 ノルウェイの森・ミドリ「私なんかね、髪の長い下品な女の子二百五十人くらい知ってるわよ、当よ」 ノルウェイの森はご存知ダブルヒロインシステムで展開する物語であり、正ヒロインの直子に対する反ヒロインがミドリである。ミドリは深い自己反省を行う直子とは正反対のキャラクターとして描かれているものの、要所で当を得た優れた知性の持ち主でもある。物語の途上、直子との恋愛に疲れ果てていく主人公のワタナベに対して次第に親しみを募らせていき、最終的には恋に落ちる。明るくユーモラスだが苦労人でもあり、「人生はビスケットの缶のようなもの」という独自の哲学を披露する。 ・直子「たぶん私たち、世の中に借りを返さなくちゃならなかったからよ」 正ヒロイン。ヤンデレの先駆け。高校時代に亡くなった恋人の記憶を延々引きずり続けており、その代償行為とし

    村上春樹の小説に登場するヒロイン図鑑
  • ブログを書くということに対するたたずまいについて - 関内関外日記

    年末、いつもの図書館で少し時間を潰す必要があった。一階の文庫棚からなにか適当なを選んで、椅子に座って読もうじゃないかということになった。そのときに目に入ってきたのが『雑文集』と背に書かれた。ちょうどいいじゃないか。 村上春樹 雑文集 (新潮文庫) 作者:村上 春樹 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/10/28 メディア: 文庫 というか、ここのところずっと読んでいない村上春樹のだった。デビュー直後の短いエッセイから、イスラエルでのスピーチ、ボツになった原稿などが収められている。やはり村上春樹は読みやすいので、これがすいすい読めてしまう。「そろそろ時間かな」というときには半分くらいまで読んでいたので、そのまま借りてきた。 中に「翻訳の神様」という一編があった。どこに書いたものかは忘れたが、ともかく翻訳について書かれていた。そこに、こうあった。 ここに収められたレイ・カーヴ

    ブログを書くということに対するたたずまいについて - 関内関外日記
  • 『村上春樹の100曲』(立東舎)関連情報まとめ - 栗原裕一郎のブログ

    ※Spotifyに『村上春樹の100曲』のプレイリストを作りました。リンクはページ最下部から(7/2) ※中国語訳の出版が決まりました(7/9) ※3刷が決まりました(7/10) ※『朝日新聞』朝刊に広告が載りました。こちらも快調な石井千湖さん『文豪たちの友情』との二立てです。千湖さんのツイートをページ最後に貼らせていただきます(7/12) ※3刷出来しました(7/31) ※4刷が決まりました(8/14) ※4刷出来ました(9/3) 栗原の編著として『村上春樹の100曲』(立東舎)が6月15日に発売されました。共著者は、藤井勉、大和田俊之、鈴木淳史、大谷能生の4名。2010年に発表した『村上春樹を音楽で読み解く』(日文芸社)と同じメンバーです。 ありがたいことに、発売からわずか5日目の6月19日に重版が決まりました。想定外に多い部数の増刷でびっくりしたのですが、担当編集者いわく「売れて

    『村上春樹の100曲』(立東舎)関連情報まとめ - 栗原裕一郎のブログ
  • クローズアップ現代のハルキスト特集がきつい #騎士団長殺し - Letter from Kyoto

    2/23(木)に放送されたグローズアップ現代+は「いきなり130万部!?村上春樹新作フィーバー」というタイトルだった。この時点で「騎士団長殺し」の内容は全く明らかになっておらず、発売を目前にして番組で何を扱うのかと思えば、まさかのハルキストだった。その日はTwitterで「空想読書会」などというわけのわからないワードが飛び交っていたからおそらく見た人も多いだろう。僕は今やっと見た。地獄絵図ですね!!正直見てるのがつらいです!!毎年ノーベル賞のたびにハルキストたちがニュースに取り上げられ、その存在は知っていたがまさかこれほどとは…おぞましい!! 「空想です」 なんと、まだ発売されていないを勝手にデザインしちゃったようです。 新作速報!村上春樹フィーバーに迫る - NHK クローズアップ現代+ 吊し上げのハルキスト 村上春樹、逆輸入作家説 村上春樹ネタで遊ぶ人たち 「騎士団長殺し」祭に参加

    クローズアップ現代のハルキスト特集がきつい #騎士団長殺し - Letter from Kyoto
  • もう一度読む、村上春樹『1973年のピンボール』感想文 - チェコ好きの日記

    村上春樹の『1973年のピンボール』を読んだのは高校生のときだったので、もう10年以上も前です。 当時読んだ感想を覚えている限りで率直にいえば、この小説は正直何も面白くなかった。ただ私の読解力がなかったといえばそれまでですが、だってめちゃくちゃ読みにくいし、その読みにくさを我慢してまで読み解かなければいけない何かがあるようには、高校生の私には到底思えなかったのです。 が、「今読み返すとどうなんだろう?」とちょっとした好奇心を抱いてしまったので、10年経った今もう一度読んでみました。結論からいうと、面白いか面白くないかでいえば、やっぱりあんまり面白くなかった。だけどせっかく読み直したので、10年前にはできなかったこの小説における「謎解き」を今、やってみようと思います。 ちなみに、村上春樹のデビュー作『風の歌を聴け』を10年ぶりに読み返した感想も昔に書いています。 aniram-czech.h

    もう一度読む、村上春樹『1973年のピンボール』感想文 - チェコ好きの日記
    ami-go40
    ami-go40 2016/09/05
    20代で感想文書こうとして書けなかった。もう一度読み返したいもの。
  • カ.クリエ(Ca.Crea)は100パーセントのノート、という話【文具好きブロガー12人が選ぶ!イチオシ文房具セレクション2016春】#ブロガー文具セレクション - 青猫文具箱

    文房具ブログ「イロトリドリ」のこっこ(@cocco00)さんが企画された【文具好きブロガー12人が選ぶ!イチオシ文房具セレクション2016春】に参加します! 企画主旨はイロトリドリの↓記事のとおり。文房具ブロガー12名が「これこそ当にイチオシの文具だ!」というものをひとつピックアップしてブログで記事を書き、最後イロトリドリでまとめられる予定です。 【予告】「文具好きブロガー12人が選ぶ厳選!イチオシ文房具セレクション(2016春)」をお届けします! #ブロガー文具セレクション | イロトリドリ 早速ですが「青文具箱」的イチオシ文具を紹介します。プラス株式会社の「Ca.Crea(カ.クリエ)プレミアムクロス」です。 プラス株式会社ステーショナリーカンパニー / PLUS Stationery/ノート Ca.Crea(カ.クリエ) カ.クリエは様々なタイプが出てますが、その中でも"高級感と

    カ.クリエ(Ca.Crea)は100パーセントのノート、という話【文具好きブロガー12人が選ぶ!イチオシ文房具セレクション2016春】#ブロガー文具セレクション - 青猫文具箱
    ami-go40
    ami-go40 2016/04/23
    サイドポケットは自分にとっても必要。村上春樹、確かにタイトルだけ気に入って読まずに満足してしまうことがある
  • はじめて村上春樹を読む人のためのブックガイド(2015年版) - いつか電池がきれるまで

    www.huffingtonpost.jp 2015年「も」とか言われてますが、最近はもう、この時期の風物詩みたいな感じになってきています。 逆に、「もし受賞したら、来年から寂しくなる」かも。 今年は、村上さんご贔屓の東京ヤクルト・スワローズが14年ぶりのリーグ優勝ということで、「ノーベル賞も村上さんのところに来るのではないか!」なんて一部で盛り上がっていたわけですが、考えてみれば、ノーベル賞の選考委員の大部分は、ヤクルト・スワローズとか、日のプロ野球のことなんか知らないわけで。 村上春樹さんが神宮球場でヤクルトの試合を観ているときに「小説を書こう」と思いついたのは有名な話なんですが、カープファンじゃなくてよかったなあ、と。 カープファンだったら、あまりの貧打っぷりにイライラするばっかりだったかもしれないから。 ちなみに、この「村上春樹さんのノーベル賞受賞騒動」というのを遡ってみると、け

  • 「うまい言葉を見つける」ことができない悲しみや、もどかしさについて - いつか電池がきれるまで

    『村上さんのところ』の単行のなかに、こんな質問と村上春樹さんの回答が収録されていました。 Q:少し重い話をさせてください。昨年母が死にました。とても急なことで、ばたばたと葬式を終わらせ一息ついた私に待っていたのは「大変だったでしょう」という言葉でした。私はこの「大変だったでしょう」という言葉になんて返せばいいのでしょう。この言葉をかけてくる人は「母がなくなった大学生の娘」に同情したいだけではないかと考えてしまい素直に受け取ることができません。親を亡くした気持ちというのは経験のない人は理解できない心情だと思うし、母や父や子供よりも先に亡くなることが当たり前でそれがはやくきただけの私はなにが大変だったのかわからないのです。村上さんはこのような言葉をかけられたときなんと答えますか。 (匿名希望、女性、20歳、学生) A(村上春樹):当にお気の毒です。ショックであったと思います。 でも実際に大

    「うまい言葉を見つける」ことができない悲しみや、もどかしさについて - いつか電池がきれるまで
  • 中国からのスロウ・ボート - 90億の神の御名

    不謹慎で申し訳ないことですが、9月頃、私は「お!そろそろキノコ狩りの季節だな。中毒ニュースに気を付けねば」と思っておりました。 はい、もう、当に不謹慎でアレですが、わたくし、皆様がどのような過程できのこ中毒に陥るのかという事に大変興味がありまして事例を集めては表にしていたのです。ですから、そろそろ表も更新の時期かと思っていたのです。 しかし、どうしたことでしょう、2014年のきのこ界に於いては中毒ニュースは激減しており2件ほどしかありません。そのうち1件は道の駅が間違えてツキヨタケ入りのきのこを12パック販売したというものです。 厚生労働省や各地方自治体の地道な啓蒙活動が実を結んだのでしょうか。はたまた、その辺のものを採ってべる世代からべない世代への静かな世代交代があったのでしょうか。 その他のニュースと言えば、長野県の地震のせいでエノキ等の栽培瓶が大量に倒れ、きのこ不足になる可能性

    中国からのスロウ・ボート - 90億の神の御名
    ami-go40
    ami-go40 2015/01/26
    様々なものが載っている
  • 【書評】出口は必ず存在する。存在してしまう。/「1973年のピンボール」【感想】 - マトリョーシカ的日常

    1973年のピンボール (講談社文庫) また一週間が終わる。四月の浮き足立った気分は落ち着き、一日一日を淡々と過ごすようになった。安定したといえば聞こえはいいが、生活リズムがマンネリ気味になりつつある。朝起きて出社し、退社し、寝る。こんな暮らしがあと何十年も続く。それが良いことか悪いことなのかは僕は知らない。 物事には必ず入口で出口がなくてはならない。そういうことだ。 それでもきっと終わりは来る。転職するのか起業するのか定年退職するのか、はたまた事故死するのかそのあたりは定かではない。しかし出口は必ず存在する。存在してしまうのだ。あの懐かしい学生生活や居心地のいいサークルには戻れない。振り返ることはできても後戻りすることは出来ない。 ある種の寂しさを紛らわすために、人はピンボールに走るのだろう。ガチャガチャと動くボールとパネル、そしてフリッパー。「僕」は1973年にそれにはまる。 ピンボー

    【書評】出口は必ず存在する。存在してしまう。/「1973年のピンボール」【感想】 - マトリョーシカ的日常
  • 【書評】答え合わせのない世界に僕は生きる/「風の歌を聴け」 - マトリョーシカ的日常

    完璧なサードブロガーなどといったものは存在しない。完璧なはてな村が存在しないようにね。 村上春樹のデビュー作である風の歌を聴けを読んだ。女、酒、洋楽とタバコ。高濃度の村上成分がページのいたるところからにじみ出ており、ああそうそうこんなかんじだよなと雰囲気だけでも著者を感じ取ることが出来た。を読むでは小説や物語は一つの文で書き表せるとしているが、この作品を一言で言うなら「女と出会い別れた男の夏」だろうか。何も進展しないし成長もしない。僕がここから実弾を得ることもできそうにない。しかしほのかな残り香がみみたぶに蓄積していく。 答え合わせがしたいと時々思う。僕のあの選択は合っていたのか間違っていたのかはもちろん、彼あるいは彼女が発したあの言葉はなんの意味があったのか、そして皆はいまどこで何をしているのか。今はSNSで近況を簡単に知れるような時代にあるが、それでも知りようがないことが多くある。

    【書評】答え合わせのない世界に僕は生きる/「風の歌を聴け」 - マトリョーシカ的日常
  • カルト宗教とか、亡命とか 村上春樹『雑文集』の感想 - チェコ好きの日記

    村上春樹の『雑文集』を読みました。良くも悪くも有名なエルサレム賞受賞のあいさつ『壁と卵』も収録されている、往年の村上春樹のスピーチ原稿や雑誌のエッセイなどを集めた、その名のとおり「雑文」集です。 村上春樹 雑文集 作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/01/31メディア: 単行購入: 22人 クリック: 344回この商品を含むブログ (164件) を見る 村上春樹がエルサレム賞を受けたことの是非や、『壁と卵』の内容については、今回は触れません。 私がいろいろ考えてしまったのは、賞は賞でもエルサレム賞ではなくて「フランツ・カフカ国際文学賞」のほう。カフカはご存知のとおりチェコのプラハ出身の作家で、村上春樹はこの賞を2006年に受賞しています。このフランツ・カフカ国際文学賞を受けた際に、村上春樹はチェコの新聞のインタビューに答えているのですが、その原稿が『雑文集』に掲

    カルト宗教とか、亡命とか 村上春樹『雑文集』の感想 - チェコ好きの日記
  • 『世界が読む村上春樹 〜境界を越える文学〜』の備忘録 - いつか電池がきれるまで

    参考リンク:世界が読む村上春樹 〜境界を越える文学〜(NHK注目番組ナビ) 昨夜、NHKのEテレで放送された『世界が読む村上春樹 〜境界を越える文学〜』という番組を観ました。 以下、気になったところの箇条書き。 (1)村上春樹さんのフランス語への翻訳者の話。 ヨーロッパでも、1990年代くらいまでは、「日人作家」=「純文学」 いまでも谷崎とか川端を読むのは、エリート、というイメージがある。 2000年以降、日文化への理解が深まるのと同時に、村上作品はとくに受け入れられるようになった。 (2)実作者として、村上作品の魅力を問われた、綿矢りささんの答え。 綿矢りささん「シンプルなんですよね。みんなが頭に思い浮かべやすい小説が多いような気がします。動物園とか出てきますよね。嵐のときとか、動物は何をしているんだろう?というような、普遍的な着眼点があって。ただの日常を切り取っているだけではなくて

    『世界が読む村上春樹 〜境界を越える文学〜』の備忘録 - いつか電池がきれるまで
    ami-go40
    ami-go40 2013/12/29
    動いている綿矢りさって、久しぶりに見ると貴重。
  • 村上春樹的桃太郎

    昔、とは言ってもだいぶ昔のことなのだけれど、僕はある町(名前もない小さい町だ)にと二人で暮らしていた。 多くの夫婦がそうであるように、僕たちの間にもいささかの問題があった。 他人からしてみれば些細な問題かもしれないのだけれど、はよくそのことで自分自身を責め、彼女が来持つ良さを損なっていたと思う。それは2月に突然降る冷たい雨のように僕たちを苦しめた。 「あなたはどう思うの?私たちに子供がいないことについて」とが言った。そのとき僕たちはボンゴレ・ビアンコといんげんのサラダをべ終え向かい合って座っていた。テーブル越しのはなんだかいつもより疲れているように見えた。 「ねぇ、最初に言っておきたいんだけど」と僕は言った。 「僕は特に子供が好きじゃない。それに子供がいないことは夫婦の自由な選択の結果であって、君が苦しむべき問題じゃないと思う」 は頬杖をついて僕の方をじっと見つめ、(あるいは

    村上春樹的桃太郎
  • 村上春樹の「好き」「嫌い」はどこで分かれるのか? に関する一考察 - チェコ好きの日記

    「村上春樹の小説がどうも好かん」という方に、たまに出くわします。 一方私は、けっこうな村上ファンです。長編小説はすべて読んでおり、短編小説も一部をのぞいてほとんど読んでいます。エッセイもたくさん持っています。 ただし、村上ファンであることを公言するとアンチ村上派に鼻で笑われるので、最近は「村上春樹が好き」であることを、あまり表立って言わないようにしています。 (表立って言えないので、ブログに書いています……。) 村上肯定派も、アンチ派も、この方の小説に関しては、いろいろと言いたいことがあるもよう。 アンチ派の意見として代表的なのは、Amazonの『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』のレビューで★1の評価をつけている、ドリーさんのようなものでしょうか。 Amazon.co.jp: ドリーさんのプロフィール: レビュー このドリーさんのレビューは大変面白くて、ファンである私も、思わず吹

    村上春樹の「好き」「嫌い」はどこで分かれるのか? に関する一考察 - チェコ好きの日記
  • 村上春樹『遠い太鼓』に見る旅の極意3つ - チェコ好きの日記

    以前、作家・村上春樹の旅エッセイについてのエントリを書いたことがあります。 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を読む前に、これもチェック! - (チェコ好き)の日記 村上春樹の旅行エッセイというのは、当に味わい深く、小説とはまたちがった趣きがあります。『ノルウェイの森』などを読んで、その鼻につく、まわりくどい言い回しに挫折してしまった人も、エッセイなら! ということで、ぜひ村上春樹の文章に再チャレンジしてみてほしいです。 ところで、この村上氏の旅エッセイ、上記のエントリで紹介した『雨天炎天』『辺境・近境』『もしも僕らのことばがウィスキーであったなら』の3冊以外にも、まだ『遠い太鼓』というが残っているんです。 遠い太鼓 (講談社文庫) 作者: 村上春樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 1993/04/05メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 109回この商品を含むブログ

    村上春樹『遠い太鼓』に見る旅の極意3つ - チェコ好きの日記
  • そうか君はもういないのか - 90億の神の御名

    「生きてる作家のは読まない?」 「生きてる作家になんてなんの価値もないよ。」 「何故?」 「死んだ人間に対しては大抵のことが許せそうな気がするんだな。」 村上春樹「風の歌を聴け」 好きな作家(文章に限らず全ての)は、初めて出会った時にはもうこの世にいなかった人の方が多い。既に亡くなっている作家は、その人生と作品と全部含めて一つの完結した物語のように思えるし、まだ生きている作家に関しては、「これからどうなってゆくのだろう」と物語の続きを気にするような気持ちが少しだけある。 それにしたって、会ったことも話したこともない、当はどんなことを考えて生きているのかだって、全く知らないただの他人だが、それでも亡くなれば「え!!」と声を上げ、少なからずショックを受ける。 ただ作品を見たり聞いたり読んだりするだけの自分にとって、その人が生きているか死んでいるかなんて、さほど問題ではないというのに。 これ

    そうか君はもういないのか - 90億の神の御名
  • 1