平成のはじめごろ「とんねるずの生でダラダラいかせて!!」という番組に「麻原彰晃の青春人生相談」コーナーがあった。このちょっと前に、オウム真理教は、真理党という名で選挙に出て全員落選したということもあった。 このころはまだ、みんな麻原のことを”イジれる”ネタキャラという認識であった。まさかこの数年後に、地下鉄サリン事件を起こすとは思ってもみなかったはずだ。だがこのころすでにもう、その準備はすすんでいたのだ。 のんきにリンスつかっているかどうか聞いている場合ではなかった。そもそもなぜオウムは選挙に出ようなどと考えたのか。当時の映像なんかをみても、麻原は本気で当選するつもりでいた。 きっと麻原は、隔離された狭いコミュニティにいて、そのなかにおいて崇拝され、テレビや新聞など外部の情報をシャットアウトした環境のなかで、コミュニティ外のニンゲンが自分をどう思っているのか、わからなくなっていたのだ。 そ