町田徹(ジャーナリスト) 【第53回】 2008年11月21日 黒船「グーグル携帯」が迫る大変革は、 ドコモ、auにとって諸刃の剣 NTTドコモとauは来年前半にも、スマートフォン(多機能携帯電話)の真打ち的な存在である「グーグル携帯」を投入する方針を固めた。すでに両社とも、具体的な製品開発に躍起になっているという。 利用者にとって有難いのは、グーグル携帯は価格が従来の携帯電話機より大幅に下がると見込まれることだ。グーグルが同社製の携帯電話用ソフトウェア「アンドロイド」を無償で提供するので、メーカーの開発コストを押し上げていたソフトウェアの開発費を節約できるのだ。 しかし、アンドロイドには、もうひとつ大きな特色がある。それはインターネット志向が強く、ユーザーが自由に好きなソフトウェアやアプリケーションを搭載できるオープン性の高さだ。そして、このオープン性は、ある種の黒船だ。これまでi