inside Enterprise 日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何か?ダイヤモンド編集部が徹底取材します。 バックナンバー一覧 すし詰めの満員電車に長時間揺られ、身も心もくたくた──。こんな通勤風景が変わりつつある。首都圏において鉄道各社がダイヤ改正を行い、有料の着席列車を続々と投入しているからだ。 その流れをつくった元祖といえる存在が小田急電鉄の「ロマンスカー」だ。箱根への観光客が利用するイメージが強いが、実は1960年代から座れる通勤電車として利用されている。平日の朝晩は「数百円を追加して払えば確実に座れる」と支持され、連日ほぼ満席だ。さらに2018年3月、平日朝の輸送能力を4割拡大するダイヤの大幅改正を行うが、併せて通勤向け特急「ロマンスカー」を朝4本、夜1本増やす。 こうした流れをくみ、東武鉄道は東上線に08年、「TJライナー」を導入
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