記事一覧 越前和紙が無形遺産登録逃した訳 技術を継承するための団体なく (2014年10月29日午前7時10分) 「和紙」が無形文化遺産に登録される見通しとなったが、国内最大の産地である福井県の越前和紙は含まれていない。文化庁によると、技術を継承するための団体がなく、組織として国の重要無形文化財に指定されていないのが理由。越前和紙の登録に向けて、国に働き掛けてきた福井県は今後、地元と連携し保存会などを立ち上げ、追加登録を目指す考え。 登録対象となっている細川紙(埼玉県)など三つは、いずれも保存会などが団体として国の重要無形文化財に指定されている。 一方、越前和紙は約1500年の歴史を誇り、手すきの生産量や事業所数が多く国内最大の産地。2000年に越前市の岩野市兵衛さんが人間国宝に認定され、今年3月には製作用具や製品2523点が国の重要有形民俗文化財に指定された。このため県は、ユネスコへ