休刊した日本語・日本文学研究専門誌『国文学』(学燈社)の元編集長牧野十寸穂(ますほ)さん(70)が、その精神を継ぐ雑誌を新たに立ち上げた。季刊『アナホリッシュ国文学』(響文社)。冠したのは、ノーベル賞詩人シェイマス・ヒーニーさん(73)の詩にちなむ「清らかな水の湧く所」を意味する言葉だ。 「万葉集」をテーマに据えた創刊号は12月初旬に発売される(1680円)。巻頭は金文京・京大人文科学研究所教授と米国コロンビア大のデイビッド・ルーリー准教授、品田悦一・東大教授の座談会だ。現代性と国際性を切り口にジャンル越境も視野に置く。「若手や外国も含む最新の状況を伝えたい。いろいろな人が集う『ざわざわ感』を基本に、質の高く柔らかい内容を目指す」と牧野さん。ほかに、作家・小川国夫(1927~2008)が残した題のない未完・未発表小説も連載される。 1956年創刊の月刊誌だった『国文学』は読者減で2009年
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