敗北の『北』には、もともとの「北」の意味が関係しています。 「北」と言う文字は。 人が背中を向け合っている字が物になったものです。 「人」「人」→「犭」「ヒ」→「北」 (すこし、形は違いますがこのようなものとお考え下さい) 名詞で「キタ」といって文字通り「北」の方角をしめしますが、もともとは寒い北の方角に背を向けていたことから、「背を向ける」=「北」を宛てて使われたものです。 動詞になると「にげる」と読みます。 史記・魯仲連 「三戦三北、而亡地五百里」 (三たび戦い三たびにげて、地をうしなうこと五百里) ですから 「敗北」とは、同じ意味の漢字を重ねて強調した言葉となります。 言葉の成り立ちとしては、「慶祝」など喜びごと表す同じ意味を含む漢字を二つ使うのと同じ用い方をしたということですね。