富岡製糸場と小川町の女性たち (新田文子『官営富岡製糸場工女取締 青木てる物語―養蚕と蚕糸―』新田文子、B6判118頁、口絵6頁、2014年4月20日刊、700円) 世界遺産(産業遺産)に登録される見通しとなった、「富岡製糸場と絹産業遺跡群」が今注目を集めています。 今日まで保存されてきた富岡製糸場の建物や、日本近代産業史において富岡製糸場が果たした役割はもちろん重要ですが、それと同時に、この富岡製糸場を出発させた、明治の女性たちの心意気も見逃せません。 富岡製糸場の工女は、初代工場長の尾高惇忠の長女ゆうがその第一号として有名です。ゆうの後に、多くの女性たちが続くことになりますが、それは決して平坦な道のりではありませんでした。 工女たちが集まる、大きなきっかけとなったのは、埼玉県小川町出身の青木てるの情熱でした。 このあまり知られていない事実に、光を当てたのが、この『官営富岡製糸場工女取締
![万葉集と古代の巻物 新田文子『青木てる物語』](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4a87548283b07559177910e9cec002ab64601caa/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fblog-imgs-64-origin.fc2.com%2Fm%2Fa%2Fn%2Fmanyomakimono%2F20140522103716974.jpg)