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ブックマーク / kbaba.asablo.jp (2)

  • 岩佐又兵衛のこと: 轟亭の小人閑居日記    馬場紘二

    出光美術館蔵の「源氏物語 野々宮図」、「在原業平図」、「伊勢物語 くたかけ 図」を描いた岩佐又兵衛だが、画家らしくない名前のこの人物、いろいろと面 白いことがあるので、書いておく。 2009年2月15日放送の新日曜美術館は 「岩佐又兵衛 驚異の極彩色絵巻」だった。 MIHO MUSEUM館長の辻惟雄 さんと、記録映画作家の羽田澄子さんが出た。 「山中常盤物語絵巻」(MOA 美術館蔵)を中心に紹介していたが、長さ100メートル以上もあり、常盤御前 は山中で身ぐるみ剥がれて殺され、牛若丸がその仇討で首を斬ると、血がドバ ーーッと出る。 現代の劇画のような生々しい細密、華麗な絵物語で、この絵 巻を映画『山中常盤 牛若丸と常盤御前 母と子の物語』(自由工房)にした羽田 澄子さんは、「日アニメの元だ」と言っていた。 この絵巻、林巳之吉(助?) という人が、海外流失を防いだという。 番組を見た時のメ

  • 太平の世、武士の処世術: 轟亭の小人閑居日記    馬場紘二

    ロバート・キャンベルさんは、『福翁自伝』に表れた福沢の社会との関わり方 で、福沢が「どんなことがあっても怒った事はない」、「喧嘩をしたと云うこと は只の一度もない」というのはどういうことなのか、侍でしょ、それで通せる のかと、不思議に思ったという。 天保から弘化頃に成立した『波智盃豆腐(はちはいどうふ)』というがある。 キャンベルさんが愛知県西尾市で見た写と、資料にコピーしてくれた『和 の海へ―豊饒の江戸文化』(角川書店)の著者中野三敏さん所蔵の二冊しかない らしいが…。 「波智盃豆腐」とは、急な来客に一丁の豆腐を八等分して鰹節 でもかけて出せば間に合うということで、急場の咄嗟の判断について書かれた らしい。 その中に、太平の世、武士が喧嘩の場で双方が刀を抜き合ったと ころへ行きかかったら、どう振る舞えばいいのか、いろいろなケースでの対応 の仕方が書かれている。 いかにして喧嘩に巻

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